相続経験者に聞いた【相続財産5,000万円~8,000万円】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開!
相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合の傾向
- 遺産は現金・土地・建物が中心で全体の過半数を占める
- 相続手続きは83.5%が1年以内に完了する
- 司法書士事務所やインターネットを情報収集に活用
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相続財産が5,000万円~8,000万円未満の場合、どのような財産が相続され、どのような手続きが必要になるのでしょうか。また、手続きにかかる期間や、情報収集の方法にはどのような特徴があるのでしょうか。
本記事では、相続経験者へのアンケート結果をもとに、5,000万円~8,000万円未満の相続財産における特徴や傾向を解説します。
相続財産の種類、相続人の構成、実際に行われた手続きや情報収集の方法などがこのアンケート結果を通じて相続の全体像がわかりますので、これから相続手続きを進める方や準備を考えている方は是非参考にしてください。
目次
相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合の内訳
相続財産の総額が5,000万円~8,000万円未満だった方の遺産の内訳は現金・預貯金(28.8%)と土地・建物(28.6%)がほぼ同割合で半分以上を占めました。続いて生命保険(15.2%)、株式や投資信託(11.8%)という結果でした。
生命保険は相続税対策として利用される割合が比較的高く、特に意識的な資産計画の一部となっている可能性があります。
全体との比較
本調査全体の結果と比較すると、現金・預貯金と土地・建物の割合は全体の方がやや高めでした。一方、株・投資信託などについては、相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合は11.8%だったのに対し、全体は8.3%でした。高額遺産の場合、投資資産を活用して資産を増やす傾向があるようです。また、自動車の割合が全体より2.3ポイント高く、車を複数所有しているケースが多い可能性が考えられます。
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相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合の相続人の数と続柄
相続財産が5,000万円~8,000万円未満の場合の相続人の数は、2人(39.6%)と3人(36.7%)の割合が最も高く、全体の76.3%を占めていました。相続人が1人(8.3%)、相続人が4人(11.2%)、相続人が5人以上(4.1%)という結果でした。
配偶者(26.3%)と子(55.6%)が合計で約82%を占め、「配偶者」と「子」が中心的な相続人であることがわかります。兄弟・姉妹(11.1%)が一定の割合を占めていました。甥・姪(2.0%)、孫(1%)でした。甥・姪や孫は代襲相続によって法定相続人になります。
遺産分割の方法と考え方
遺産分割の考え方に関する回答では、家族全員が納得できる分配を目指した(21.9%)が最も多い結果となりました。法定相続分を重視(14.1%)が2番目、手続きが複雑にならないよう工夫した(11.4%)、被相続人の意思を尊重(11.1%)、財産の分けやすさを重視した(10.1%)と続きました。節税を考慮した分配を行う割合(7.2%)は一定数ありますが、多数派ではありませんでした。
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相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合の実際の手続き
相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合の実際の手続きで最も多かったのは銀行解約・名義変更(12.1%)と不動産の名義変更(12.2%)で、ほぼ同じ割合を占めました。これらは相続財産に関わる手続きとして非常に一般的であり、多くの相続ケースで必要となる手続きです。
戸籍収集(11.7%)と遺産分割協議(11.3%)も多くのケースで行われています。特に戸籍収集は相続人を確定する意味合いを持つのでほぼすべての相続手続きで必要になります。
遺産分割協議書の作成(9.5%)や相続税の申告(9.2%)も一定の割合を占めています。遺産分割協議書の作成は手続きに活用したり後のトラブル防止に役立ちます。相続税の申告は遺産総額が5,000万円~8,000万円の層では、基礎控除額(3,000万円+法定相続人1人あたり600万円)を超えるケースが多くなると考えられます。
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相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合の相続の情報収集方法
相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合に利用された情報源は、司法書士事務所(10.3%)が最も多く、次にインターネット検索(9.9%)という結果となりました。税理士事務所(8.6%)や銀行・証券会社(8.6%)も高い割合が現れていることから、専門的な知識を持つ機関を主な情報源として利用されていたことがわかります。
テレビ(1.6%)やSNS(1.2%)は相続に関する具体的な情報を得るためにはあまり適さず、利用率が低いと考えられます。
相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合の相続手続きに要した期間
相続財産が5,000万円~8,000万円未満の場合で相続手続きに要した期間は、3か月未満(20.7%)、3か月~6か月未満(30.2%)、6か月~9か月未満(16.6%)、9か月~1年未満(16.0%)と83.5%が1年以内で手続き完了しています。高額な遺産でも、比較的スムーズに進んでいるケースが多いことが想定できます。
1年以上かかったと答えが約16.5%あったことにも注目できます。長期化する内容として、相続人間の遺産分割協議が難航したケース、分割が難しい不動産や株式等の財産の調整などが考えられます。
相続財産5,000万円~8,000万円未満の場合の手続きで大変だったこと
相続手続きで大変だったことについて聞いたところ、最も多かったのは必要な書類が多かったこと(18.7%)という結果となりました。手続き先が複数あること(13.2%)、何をどう進めるべきかを理解するための情報収集(12.9%)、手続きのために時間が取られたこと(12.9%)などが続きました。高額な遺産では財産が多様であるため、手続きが複雑化しやすい傾向があることが考えられます。
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まとめ
相続財産の額や種類によって、相続手続きの進め方やかかる時間、情報収集の方法には大きな違いが見られます。
相続財産5,000万~8,000万円未満の相続では、現金・預貯金と土地・建物が中心で、手続きは1年以内に完了することが多く、必要書類の多さや手続きの煩雑さが課題のようです。
相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。
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