相続経験者に聞いた【北海道・東北地方】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開!
北海道・東北の相続の傾向
- 相続財産内訳は現金・預貯金が36.31%と最多、次いで土地・建物が31.35%
- 手続きにかかった期間は3か月未満が最も多く41.61%
- 相続の情報源として最も役に立ったものとして司法書士事務所が最多
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相続にまつわる課題は世代や地域によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。
本アンケートでは、相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に北海道・東北地方(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)にお住まいで相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。
相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。
相続財産の総額・内訳
北海道・東北に住む人の相続では相続財産の総額が1,000万円以上~2,000万円未満が最多で、41.09%となりました。
次いで1,000万円未満が13.82%、2,000万円以上~3,000万円未満が13.09%とほぼ同じとなりました。3,000万円以上~4,000万円未満が9.82%です。
5,000万円以上~8,000万円未満が6.55%、4,000万円以上~5,000万円未満が4.36%、8,000万円以上~1億円未満が2.91%となりました。
1億円以上~2億円未満は4.00%、2億円以上は1.09%とごく少数です。
相続財産の内訳
北海道・東北の相続の相続財産内訳は現金・預貯金が36.31%と最多、次いで土地・建物が31.35%でした。
それに続き生命保険が13.10%、有価証券・投資信託など金融商品が8.93%、自動車が3.57%、山林・農地が5.36%となりました。
電子マネーは0.79%、仮装通貨は0.20%とごく少数であり、相続財産に含まれることは少ないようです。
現金・預貯金と土地・建物をあわせて67.66%であり、約7割の人が手続きをおこなう主要な相続財産であることが読み取れます。
土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。
相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。
相続財産の内訳(地域ごとの比較)
相続財産の内訳を地域ごとに比較した結果、北海道・東北地方に住む人の相続では現金・預貯金の割合が他の地域と比べて高いことがわかります。
その一方、土地・建物はやや低くなっており、面積が大きい県が多い地方であるため意外な結果ではありました。また自動車が相続財産に含まれる割合も全国平均と比べて低くなっています。
相続人の人数と被相続人との続柄
北海道・東北の相続では、相続人3人が36.36%と最も多く、次いで2人が33.82%、4人が13.09%、1人が12.00%、5人以上が4.73%となりました。
相続人の人数の地域ごとの比較
相続人の人数を地域ごとで比較した結果、相続人が5人以上となった割合が最も低く、相続人が1~4人となる相続が95%を超えることがわかりました。これは北海道・東北に住む人の相続の特徴と言えます。
被相続人との続柄
北海道・東北の相続について、被相続人(亡くなった人)との続柄は、父・母が他より圧倒的に多く81.09%でした。父母の相続が大多数であることがわかります。
次いで配偶者が7.27%、兄弟・姉妹が4.36%、叔父・叔母が3.64%となりました。
少ないものとしては祖父・祖母が2.55%、子が1.09%となりました。
手続き内容と期間
相続手続きの内容としては不動産の名義変更(相続登記)が最も多く16.22%でした。次いで戸籍収集が16.10%、銀行解約が15.52%と続きます。遺産分割協議書の作成や相続関係説明図の作成、相続財産調査などを手続きした場合が続き、相続にはあらゆる手続きが必要となることが読み取れます。
手続きにかかった期間
手続きにかかった期間は3か月未満が最も多く41.61%でした。次いで3か月~6か月未満が28.83%、6か月~9か月未満が9.49%、9か月~1年未満が6.57%となりました。したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の86.5%と、1年かからず手続きが完了する場合が多いようです。また、3か月以内で手続きを終える場合が特に多いようです。
その一方、1年~1年半未満が3.65%、1年半~2年未満が3.65%、2年以上~3年未満が2.19%と、少数ではあるものの手続きが長期間にわたる場合も見られます。
5年以上~10年未満が0.36%、10年以上が1.82%と、5年以上手続きがかかる場合はまれです。
専門家依頼の有無
相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く22.61%でした。次いで税理士がと行政書士が同じく13.41%、弁護士が6.90%となりました。
その一方、専門家に依頼していない割合は41.38%でした。したがって北海道・東北に住む人の半分以上が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。
専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。
また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。
どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。
依頼した専門家の地域ごとの比較
依頼した専門家の地域ごとの比較では、北海道・東北地方の人の相続では司法書士に依頼した割合が他の地域と比べて少ないことがわかります。その代わり、弁護士に依頼した人が他の地域より高いです。
専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い?費用はどのくらい?【行政書士監修】」を参考にしてください。
情報収集の方法
相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、司法書士事務所が最も多く16.42%でした。
次に多いものがインターネット検索で13.87%でした。法務局が9.49%、税理士事務所が8.76%と続きます。行政書士事務所は6.20%でした。
実際に士業事務所まで行くのは手間がかかるため、インターネット検索を有効に利用できればスムーズに相続手続きができるでしょう。いい相続ではお電話やWebフォームから問い合わせが可能ですので、ぜひご利用ください。
北海道・東北の相続で大変だったこと
北海道・東北の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が23.57%と最多となりました。また「時間がかかる」が16.46%、「情報収集」が13.69%、「手続き先が複数」が13.00%と続きます。
このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。前述より、あらゆる情報媒体から相続の情報収集をおこなったこともわかります。
実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、北海道・東北では仕事で取りに行く時間がない人も多いでしょう。
平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。
戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。
まとめ
相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方のお住まいの地域によっても違いが見られます。
今回は北海道・東北の相続について解説しました。相続人が5人以上となる場合は少なく、他の地域より現金・預貯金が相続財産となるケースが多いようです。
相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。
いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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