相続経験者に聞いた【50代】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開!
50代の相続の傾向
- 相続財産の総額は、総額1,000万円以上~2,000万円未満が33.56%と最多
- 被相続人(亡くなった人)は父・母が最も多く89.26%
- 手続き先が複数あることを大変に思った人が多い
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相続にまつわる課題は世代や家族構成によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。
本アンケートでは、さまざまな年代の相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に50代で相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。
相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。
相続財産の総額・内訳
50代の相続では相続財産の総額1,000万円以上が最多で、33.56%となりました。
次いで1,000万円未満が14.32%でした。この2つをあわせで47.87%となり、全体の約半分を占めます。
2,000万円以上~3,000万円未満が12.75%、3,000万円以上~4,000万円未満が9.84%、4,000万円以上~5,000万円未満が5.82%、5,000万円以上~8,000万円未満が9.40%です。
8,000万円~1億円が
2億円以上は1.12%とごく少数です。
相続財産の内訳
50代の相続の相続財産内訳は現金・預貯金が33.40%と最多、次いで土地・建物が32.50%でした。
それに続き生命保険が13.04%、有価証券・投資信託など金融商品が7.82%、山林・農地が5.92%、自動車が5.32%となりました。
電子マネーは1.00%、仮装通貨は0.30%とごく少数であり、相続財産に含まれることは少ないようです。
現金・預貯金と土地・建物をあわせて41.22%であり、約4割の人が手続きをおこなう主要な相続財産であることが読み取れます。
土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。
相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。
相続人の人数と被相続人との続柄
50代の相続では、相続人3人が40.94%と最も多く、次いで2人が30.20%、4人が12.75%、1人が12.08%、5人以上が4.03%となりました。
相続人3人と2人をあわせて71.14%と7割を超えることから、50代の相続において相続人は2~3人が一般的だと言えます。
被相続人との続柄
50代の相続について、被相続人(亡くなった人)との続柄は、父・母が他より圧倒的に多く89.26%で、9割弱あることがわかります。
次いで叔父・叔母が4.47%、配偶者が2.24%、兄弟・姉妹が2.01%となりました。
さらに少ないものとしては祖父・祖母が1.12%となりました。50代の相続においては祖父・祖母は既に亡くなっている場合がほとんどのようです。
手続き内容と期間
相続手続きの内容としては銀行解約が最も多く16.11%でした。次いで不動産の名義変更(相続登記)が15.01%、戸籍収集が14.88%と続きます。
遺産分割協議書の作成や相続関係説明図の作成、相続財産調査などを手続きした場合が続き、相続にはあらゆる手続きが必要となることが読み取れます。
手続きにかかった期間
手続きにかかった期間は3か月未満が最も多く37.75%でした。次いで3か月~6か月未満が27.19%、6か月~9か月未満が13.48%、9か月~1年未満が7.64%となりました。1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の86.07%となり、1年かからず手続きが完了する場合が多いようです。
その一方、1年~1年半未満が5.17%、1年半~2年未満が2.47%、2年以上~3年未満が2.70%と、少数ではあるものの手続きが長期間にわたる場合も見られます。
5年以上~10年未満と10年以上が0.67%と、5年以上手続きがかかる場合はまれです。
専門家依頼の有無
相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く26.28%でした。次いで税理士が15.60%、行政書士が14.32%、弁護士が4.49%となりました。
その一方、専門家に依頼していない割合は37.61%でした。したがって50代の約6割が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。
専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。
また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。
どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。
専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い?費用はどのくらい?【行政書士監修】」を参考にしてください。
情報収集の方法
相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、インターネット検索が最も多く18.79%でした。50代はインターネット検索で相続の情報を得る場合が多いようです。
次に多いものが司法書士事務所で15.21%でした。税理士事務所が10.74%、行政書士事務所が6.04%と続きます。市区町村の窓口は6.49%でした。
50代の相続で大変だったこと
50代の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が19.38%と最多となりました。また「時間がかかる」が16.44%、「手続き先が複数」が15.34%と続きます。
このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間と手間がかかることが大変だと言えます。
実際、相続手続きには多くの書類が必要となり、被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票などを入手しなければなりません。役所に訪れないと取得できないものもあり、仕事で取りに行けない人も多いでしょう。
平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。
戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。
まとめ
相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方の年代によっても違いが見られます。
今回は50代の相続について解説しました。相続財産の総額1,000万円以上~2,000万円未満が最多で、内訳としては現金・預貯金が33.56%になりました。
また相続手続きで大変だったこととして「必要書類が多い」「手続き先が複数ある」「情報収集」と答えた人が多かったようです。
相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。
いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。
▼実際に「いい相続」を利用して、行政書士に相続手続きを依頼した方のインタビューはこちら
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