SBI証券の相続手続き|故人の口座の名義変更や解約、残高証明書の発行
家族が亡くなったとき、さまざまな相続手続きが必要になりますが、証券口座が相続財産にある場合もあります。証券口座をもっていない人にとっては、戸惑ってしまうかもしれません。
ネット証券会社のひとつ、SBI証券における相続手続きは以下のような流れですすみます。
- 死亡届を役所に提出
- 通帳、キャッシュカードを確認
- 口座名義人が亡くなったことを銀行に連絡
- 必要書類の提出
- 払戻し(解約等)
この記事では、SBI証券での相続手続きについて解説します。ぜひ、参考にしてください。
証券口座の相続手続き前にしておくこと
死亡届を役所に提出
死亡届が提出されていない場合は、SBI証券での相続手続きを開始することができません。
死亡届は、被相続人が亡くなったことが判明したら、7日以内(国外で死亡した場合は、死亡を知った日から3か月以内)に役所に提出します。
葬儀を葬儀社に依頼する場合は、通常、葬儀社が提出を代行してくれます。
死亡届について詳しくは「【死亡届の基礎知識】死亡診断書はコピーが必要?提出期限や再発行のしかたまで徹底解説」をご参照ください。
▼あなたに必要な相続手続きが一分でわかります▼
SBI証券の預金の相続手続き方法
SBI証券はネット銀行のため、基本的にインターネットか郵送でのやり取りとなります。
必要書類の請求
相続人の代表者よりSBI証券の「相続サポートデスク」まで必要書類を請求します。
必要書類の収集
SBI証券から書類が届いたら必要事項を記入し、その他に必要となる戸籍関係書類を収集します。手続きの必要書類は相続のパターンによって異なります。入手先も書類によって違うため、間違えないように入手しましょう。
遺言書・遺産分割協議書がない場合
- 被相続人の出生時~亡くなるまで、かつ相続人全員が確認できる戸籍書類(発行後6ヵ月以内の原本)【入手先:本籍所在の市区町村の役所】
- 相続人全員の印鑑証明書(発行後6ヵ月以内の原本)【入手先:現住所の市区町村の役所(海外の日本領事館)】
- SBI証券所定の相続手続き書類【入手先:SBI証券窓口】
遺言書がある場合
- 被相続人が亡くなったことが確認できる戸籍謄本(発行後6ヵ月以内の原本)【入手先:本籍所在の市区町村の役所】
- 相続人・遺言執行者の印鑑証明書(発行後6ヵ月以内の原本)【入手先:現住所の市区町村の役所(海外の日本領事館)】
- 遺言書の写し(自筆証書遺言書原本 または 公正証書遺言書謄本)【入手先:公正証書遺言書は公証人役場】
- 検認書類の写し(「遺言書の写し」が公正証書遺言以外の場合はご用意ください)【入手先: 家庭裁判所】
- SBI証券所定の相続手続き書類【入手先:SBI証券窓口】
遺産分割協議書がある場合
- 被相続人の出生時~亡くなるまで、かつ相続人全員が確認できる戸籍書類(発行後6ヵ月以内の原本)【入手先:本籍所在の市区町村の役所】
- 相続人の印鑑証明書(発行後6ヵ月以内の原本)【入手先:現住所の市区町村の役所(海外の日本領事館)】
- 遺産分割協議書(相続人の間で相続財産の分割協議をされる場合に作成される書類)
- SBI証券所定の相続手続き書類【入手先:SBI証券窓口】
代理人が手続きを行う場合
代理人が手続きをする場合、上記書類に追加で書類を提出する必要があります。
- 相続人からの委任状
- 代理人の印鑑証明書(発行後6ヵ月以内の原本)
- 相続人代表者の印鑑証明書(発行後6ヵ月以内の原本)
必要書類の返送
必要書類が揃ったらSBI証券まで郵送します。
手続き完了案内書の発送
被相続人の金融資産の整理終了後、相続人代表者または代理人のもとに、「相続手続完了のお知らせ」が発送されます。
▼忘れている相続手続きはありませんか?▼SBI証券の残高証明書の発行方法
残高証明を発行するときは、相続サポートデスクまで連絡したうえで「開示請求書」を依頼します。
税務申告等に必要な死亡日等の「残高証明書」、または「顧客勘定元帳」を発行するための書類がSBI証券から送られてきます。
▼まずはお電話で相続の相談をしてみませんか?▼SBI証券の概要
SBI証券はSBIホールディングス株式会社の100%出資子会社です。株、FX、投資信託、米国株式、債券、金、CFDなどさまざまな金融商品を取り扱っています。
SBI証券の手数料は業界屈指で格安と言われています。スタンダードプランとアクティブプランの2種類があり、自分の好みにあわせて使い分けることが可能です。
またSBI証券はTポイントやPontaポイント、dポイントと提携しており、株式などの購入金額に応じていずれか選択したポイントを獲得できます。
▼忘れている相続手続きはありませんか?▼この記事のポイントとまとめ
SBI証券の手続きについて説明しました。最後にこの記事のポイントをまとめます。
SBI証券での相続手続きをするときは、まず、故人がどこの支店に口座をもっているのかを調べ明らかにする必要があります。手続きは、遺言書がある場合、相続人が複数いる場合などで異なるため、自分の場合はどのような手続きが必要なのかを聞き、戸籍謄本をはじめとした必要書類を集めます。提出後、書類に不備がなければ10日間程度で完了しますが、不備があった場合は長引く可能性があるので余裕をもって手続きをしましょう。
SBI証券はネット証券会社なので窓口に出向く必要はありませんが、必要書類を集めるのに苦労するかもしれません。印鑑証明書は法定相続人全員分必要になりますし、発行日から6か月以内のものでなければなりません。
また必要書類を役所に取りに行くにも、手続きをされる方が会社勤めの場合は平日に時間をとるのは大変かもしれません。
手続きをするのが面倒であったり、なかなか時間が取れないという方は、行政書士などの専門家に手続きを依頼してみてはいかがでしょうか。
いい相続ではお近くの専門家との初回無料面談をご案内しておりますので、お電話またはメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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