そもそも、被相続人の「被」って何ですか?
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相続について調べると、故人のことを被相続人と呼んでいます。他にも被保険者など「被」がつく単語を目にします。「被」が付くのはどうしてですか?
「被」という漢字は、こうむる、うけるという意味を持ち、接頭語(接頭辞)として他の語の上について、行為をこうむる(身に受ける)という意味を表します。
そのため、被相続人とは「被」+「相続」+「人」で、相続という行為に応じる人・身に受ける人、相続という行為をする当人、つまり、亡くなった人を指します。
そのため、被相続人とは「被」+「相続」+「人」で、相続という行為に応じる人・身に受ける人、相続という行為をする当人、つまり、亡くなった人を指します。
される人を明確にするために使う「被」
相続や保険などの説明などでは、「被〇〇」と「〇〇」を並べて説明することが多いため、読んでいるうちに、どちらに対して書かれているのか迷ってしまうことはないでしょうか。
そんなときに「被」という漢字の持つ意味を知っていれば、少しはわかりやすくなるかも・・・!?。
他にもある「被」が付く単語
相続の説明で目にする「被」が付く単語は被相続人以外にもあります。
- 被保険者……「被」+「保険」+「者(行為や状態の主体)」=保険をかけられる人
- 被後見人……「被」+「後見(人のうしろだてとなって世話をすること)」+「人」=世話をされる人
- 被申立人……「被」+「申立(おおやけの機関などに意見や希望などを主張すること)」+「人」=申し立てをされる人
- 被保佐人……「被」+「保佐(保護し、助けること)」+「人」=保護をされる人
ある行為やある事柄の中心(起こり)となる人物というふうに考えられそうですね。
また「後見人」「保佐人」は成年後見制度において、判断能力が衰えた人の生活をサポートする人のことです。症状が重い順に後見、保佐、補助の3つに分かれています。
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