2024年の春のお彼岸は3月17日から23日|お供えの食べ物や花、お墓参りまでわかりやすく解説
「春のお彼岸はいつ?」と聞かれたら、「お彼岸は春分の日でしょ?」と答える方も多いのではないでしょうか。
実はお彼岸は春分の日の1日だけでなく、春分の日を中日(ちゅうにち)とする前後3日間の合計7日間のことなのです。
令和6年の春のお彼岸は3月17日(日)から3月23日(土)です。
この記事では春のお彼岸について解説していきます。家族で集まってお墓詣りをする方は是非、話題にしてみてください!
この記事を書いた人
鎌倉新書にパートタイマーとして入社。2020年チャレンジ制度をクリアし正社員に。
目前に控えたシニアライフを楽しく過ごすため、情報集めに奔走するアラカン終活ライター
資格:日商簿記1級・証券外務員二種・3級FP技能士
お彼岸の意味は?
お彼岸とは、仏教用語・サンスクリット語で「波羅蜜多(パーラミター)」を訳した「到彼岸」から生まれた言葉だそう。
人々が暮らす場所のこの世は「此岸(しがん)」、極楽浄土の世界「向こう岸の世界(あの世)」を「彼岸(ひがん)」と呼ぶようになったと言われています。
とうひがん(到彼岸)・・・
おひがん(お彼岸)・・・
言葉の音が似ていますね。
春分の日がお彼岸の中日(ちゅうにち)になるのは、1年のうちで昼夜の長さがほぼ同じになる日で、この世とあの世が通じやすい日だからという説や、極楽浄土があるとされた真西へ日が沈むから、といった説が知られています。
彼岸入りと彼岸明け
彼岸の期間に入る初日を彼岸の入りといいます。彼岸の期間が終わる日を彼岸明けといいます。
2024年の春のお彼岸は3月17日が彼岸の入り、3月20日が中日、3月23日が彼岸明けです。
▼めんどうな相続手続きは専門家に依頼しましょう▼お彼岸は何をする日?
年に2回ある春と秋のお彼岸は故人や先祖を想う大切な時期です。
ほかにも、お彼岸は仏教徒としてこの世から浄土へ近づくために修行をする期間ともされています。
一般的には、お墓詣りをしたり、法要がおこなわれたりします。
お墓参りのしかた
お墓参りには、特別な決まりや作法、服装などにも特に決まりはありません。故人に会いに行くような普段着で大丈夫です。ただし、途中に未舗装の道がある場合、ハイヒールなど歩きにくい靴は避けた方がいいでしょう。
お墓で転ぶと・・・!?ちょっと怖い迷信
お墓で転ぶと霊がついてくる、良くないことが起きる・・・ということを聞いたことがある方もいるのでは?。これはお墓で遊ぶことを戒めるために言われ始めたようだという迷信で根拠はありませんのでご安心を!
お墓参りの持ち物
- お線香
- 着火のためのライター
- お花
- お供えする水や食べ物
- 数珠
- 掃除用具(ビニール袋、たわし、スポンジ、ぞうきん、新聞紙など)
お線香、お花、ろうそく、お供えする水や食べ物は一般的に五供(ごくう・ごく)と言います。
お墓の近くには売店があることが多くそこで揃えられることが多いです。掃除のための手桶、ひしゃくなどはお寺や霊園で貸してくれますがお参りする方が多い日は全てが貸し出し中という場合もあるので気を付けましょう。
お墓参りの順番
複数人でお墓参りをするときは故人に近い関係の人から順番にします。
せっかくお友達が来てくれたから・・・と親族を差し置いて友人が先にならないように注意しましょう。
また、お墓が寺院にある場合には、お墓に行く前に本堂でお参りするのが作法とされています。
▼忘れている相続手続きはありませんか?▼お彼岸にやってはいけないことがあるって本当?
お彼岸にやってはいけないことはありません。ただ、先述のとおりお彼岸は修行をする期間とされていることもあり、配慮として、避けたほうがよいこともあるようです。
病院のお見舞いに行く
「お彼岸は死を連想させるため、病院へのお見舞いは避けるべき」という意見があります。
ただ、大切なのは相手との関係性です。お彼岸にお見舞いに行くことで、相手が気にするのであれば避けたほうがよいでしょう。またかしこまった相手の場合は、避けるのが無難かもしれません。
納車
車を買って納車の日を決めるとき、彼岸はあの世を連想するので避けた方がいいのでは?という方もいるようです。
ですが、こちらも問題はありません。気にする方は避けた方がいいでしょう。
結婚式などのお祝い事
仏教では、お彼岸の時期の結婚を咎めてはいません。
ただ招待客のことを考えて、好ましくないとする意見も一定数あります。地域や家庭によっては、仏事である彼岸と祝事である結婚式を重ねるべきでないと考える人もいるかもしれません。
▼まずはお電話で相続の相談をしてみませんか?▼お供えの食べ物は、ぼた餅?おはぎ?
お供え物の食べ物として定番なのに、よく名前を混同されがちな「おはぎとぼた餅」。
餅や餅状の米を丸めて赤い小豆で作ったあんこでくるんだものですが、魔よけの意味があるといいます。
春に牡丹の花が咲くことから、春のお彼岸のお供えは「ぼた餅」と言うという説が一般的です。
そのため、大きくて豪華な牡丹の花をイメージしたぼた餅は、おはぎより大きいとされています。
ほかにも、以下のような説もあります。
- こしあんがぼた餅、つぶあんがおはぎという説
- もち米がぼた餅、うるち米がおはぎという説
- もちのつき方がたくさんつくのがぼた餅、つき方がそこそこなのがおはぎという説
お彼岸に実家に帰った際に、家族で一緒に作りながら、または食べながら、ご両親やおじいちゃんおばあちゃんに、自分の家のお供え物はどういう意味がこめられているのかを聞いてみるのも楽しそうですね。
▼まず、どんな相続手続きが必要か診断してみましょう。▼お彼岸の花
お彼岸のときに、お墓やお仏壇にお供えする花は、小菊やカーネーション、スターチスなどが一般的です。基本的には長持ちする花を選びます。
花屋やスーパーマーケットなどには「仏花」と書かれて、すでに花束にして売っていることが多いですよね。
春の仏花は季節の花であるキンセンカ、フリージア、ストックといったものも選ばれます。
とげのある花や香りの強すぎる花、毒のある花などは、仏花としてお供えするのにふさわしくないとされていましたが、最近は気にする方が少なくなったようです。
故人をイメージさせるような花や好きだった花を選ぶのも素敵ですね。
お彼岸の歴史
日本でおこなわれるようになったお彼岸の歴史は、諸説ありますが、平安時代の歴史書「日本後紀」に「諸国分寺の僧春秋二仲月別七日、金剛般若経を読ましむ」とあり、怨念を鎮めるためおこなわれた行事が後に彼岸会となったといわれています。
まとめ
お彼岸以外にも、お盆、法要など、故人や先祖を想う大切な日は離れて暮らす家族が集まる機会です。
日頃、相続について話しづらいと思っていらっしゃる方は、是非この機会に触れてみてはいかがでしょうか。
専門的な相続手続きは、専門家にまかせてしまうことができます。
「いい相続」では、相続に強い専門家をご紹介していますので、お気軽にお問い合わせください。
▼実際に「いい相続」を利用して、行政書士に死後手続きを依頼した方のインタビューはこちら
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