2024年のお盆はいつ?東京は7月で大阪は8月?迎え火や送り火、お墓参りの意味もわかりやすく解説!
7月、8月といえば、夏休みシーズンですね。
会社員の方であれば、夏季休暇を取得される方も多いでしょう。
最近では自由に休む日を選べる会社もありますが、夏季休暇がお盆と被る時期に設定されているところも多いようです。
では、このお盆とは、本来いったいどういう意味があってどんな風に過ごすものなのでしょうか。
この記事ではお盆について解説していきます。お盆に実家に帰り、親族で集まる機会のある方は是非、話題にしてみてください!
この記事を書いた人
鎌倉新書にパートタイマーとして入社。2020年チャレンジ制度をクリアし正社員に。
目前に控えたシニアライフを楽しく過ごすため、情報集めに奔走するアラカン終活ライター
資格:日商簿記1級・証券外務員二種・3級FP技能士
2024年のお盆期間はいつ?
2024年(令和6年)のお盆期間は、「7月13日(土)から7月16日(火)」もしくは「8月13日(火)から16日(金)」です。
東京都など一部の地域では 7月がお盆で、大阪などの関西圏、九州地方は8月がお盆です。
7月のお盆と8月のお盆があるのはなぜか?
明治時代に暦が変更された際に、月ずれがおきたことにより地域によってお盆の期間に違いが生じました。
旧暦の日付のまま引き継いだ東京や神奈川県、北海道の一部などの地域は7月がお盆、新しい暦によみかえた大阪などの地域は8月にお盆を迎えることが多く、全国的には8月の方が主流です。
お盆は地域ごとに時期が違ったり特性がありますが、どれが正しいということはありません。
東北3大祭りの一つ、仙台七夕まつりが7月7日ではなく8月におこなわれるのも新しい暦によみかえたことによります。
お盆とは?
そもそもお盆とはなんでしょうか。
お盆とは、故人やご先祖様の魂が、あの世と呼ばれる世界(浄土)からこの世(現世)に戻ってくる期間のことをいいます。
お盆の正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といいます。仏教の「盂蘭盆経(うらぼんきょう)」というお経に由来しているそうです。
そのため、お盆は仏教の行事と思っている方も多いようですが、実は神道でもお盆という考え方があり、同じ時期におこなわれます。
神道ではご先祖様をご供養するという意味に加えて、家族の一年間の息災を祝うという側面もあります。
新盆とお盆の違い
身近な方が亡くなったとき「新盆はどうしよう?」といった会話をしたり、聞いたことがある人も多いでしょう。
新盆とは、人が亡くなってから四十九日を過ぎた忌明け後に迎える、初めてのお盆のことをいいます。
新盆は、故人が亡くなってから初めて迎えるお盆ですので、親族以外にも故人と近しい間柄の方をご案内し、僧侶を迎えて法要をおこなうなど、通常のお盆よりも盛大に行うことが多くなります。
また、新盆に提灯を飾る場合は絵柄の無い「白提灯」を飾ります。
地域によって「しんぼん・あらぼん・にいぼん」などと読み方が変わります。大阪など西日本では初盆(はつぼん・ういぼん)といいます。
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お盆の迎え火や送り火など、することの意味
では、お盆はいったい何をすればよいのでしょうか。
地方によっては灯篭を流したり、爆竹を鳴らしたり、独特な風習もみられますが、一般的な風習は以下のとおりです。
迎え盆(盆の入り)にすること
8月13日は、迎え盆(盆の入り)といい、この日の夕方に故人やご先祖様をお迎えします。目印になるように「迎え火」をします。
きゅうりの馬(精霊馬・しょうりょううま)を飾ります。早く帰ってきてほしいので足の速い馬にみたてています。
送り盆(盆の明け)にすること
8月15日または16日は、送り盆(盆の明け)といい、この日の夕方に故人やご先祖様をお送りします。お見送りする証として「送り火」をします。
なすの牛(精霊牛・しょうりょううし)を飾ります。ゆっくりお見送りしたいので歩みが遅い牛にみたてています。また、たくさんのおみやげ(荷物)をのせるために力強い牛をあらわしているともいわれています。
きゅうりの馬やなすの牛は、どちらも夏野菜で手に入りやすいことから使われるようになったそうです。
仏壇周辺に盆棚(お盆に先祖の霊に供物を備える棚)を置いてかざります。きゅうりの馬やなすの牛は、玄関先に飾る地域もあります。飾り方にも地域性があるようですね。
飾る期間は、8月13日~16日(7月13日~16日)のお盆の期間です。片付けるタイミングは、16日の送り火が終わった後、お盆明けの17日以降とされています。
7月に入るとスーパーや花屋の店先にお盆の飾り物が売られています。飾りはじめる日程には特に決まりがないため、お盆前のなるべく早い段階で準備するのがよいでしょう。
お盆に飾るもの
きゅうりの馬(精霊馬・しょうりょううま)や、なすの牛(精霊牛・しょうりょううし)以外にも、一般的にお盆飾りとして広く用いられているものをご紹介します。
- 盆提灯
意味:ご先祖様が、迷わず家にたどり着けるように飾る - まこも・蓮の葉
意味:お釈迦様がその上で病人を治療したといういわれを持ち、盆棚の上に敷く - ほおずき
意味:ご先祖様をお迎えする気持ちを表す - そうめん
意味:ご先祖様がこちらへ帰ってくる際の馬の手綱とするため - 麻がら
精霊馬の脚や箸として用いたり、迎え火・送り火を焚くために使う
どうしてお盆にお墓参りするの?
お盆にはお墓参りに実家に帰るという方も多いですよね。
お盆のお墓参りにはどんな意味があるのでしょうか。
迎え盆(盆の入り)のお墓参り
8月13日の夕方にお参りして「お迎えの準備ができています」とお迎えにいきます。
送り盆(盆の明け)のお墓参り
8月15日または16日の夕方から夜にかけての時間帯に、お送りするためにお墓参りにいきます。
他にも、ご先祖様が家にいらしている間の8月14、15日のお墓参りする地域もあります。これを留守参りといい、ご先祖様の留守中、お墓を守ってくださる仏様にお礼を申し上げるためのお墓参りです。
お盆のお墓参りにはいろいろな意味を持つようです。
現在ではお盆の期間中いずれかの都合の良い日に行くという人がほとんどのようですが、是非、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんに自分の家はどんな意味のお墓参りをしているのか聞いてみるのもよいですね。
お盆と盆踊りは関係あるの?
盆踊りのはじまりは諸説ありますが、平安時代の空也上人の踊念仏が、亡くなった方を供養するお盆の行事と結びつき、定着していったと言われています。
江戸時代には日本三大盆踊りの秋田県「西馬音内盆踊り」、岐阜「郡上おどり」、徳島「阿波おどり」ができました。明治時代には娯楽として広く親しまれるようになり男女の出会いの場だったことも・・・。
お盆に食べる物にきまりはあるの?
お盆は行事だから、食べるものにもきまりがあるのでは?と考える方もいるでしょう。
しかし、お盆だから、これを食べなくてはいけない、とか、これは食べてはいけない、という明確な決まりはありません。
ただ、仏教では「三厭(さんえん)」の獣・鳥・魚、「五葷(ごくん)」のネギ・玉ねぎ・ニンニク・ラッキョウ・ニラを食べてはいけないとし、避けることがあるので、一度、お父さんやお母さん、おじいちゃんやおばあちゃんに聞いてみましょう。
なお、定番の食べ物は以下のものがあげられます。
- 精進料理
- そうめん
- てんぷら
- お団子
- おはぎ(ぼたもち)
故人の生前の好物や家庭料理をお供えすることもあるようです。
まとめ
お盆のように、日本独自の風習や、ご先祖様や故人を供養する行事は大切にしていきたいものです。
家族の行事は離れて暮らす家族が集まる機会にもなります。
日頃、相続について話しづらいと思っていらっしゃる方は、是非この機会に触れてみてはいかがでしょうか。
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