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おひとり様の大叔母、代襲相続人は交流なし、身近な人へ財産を遺すために公正証書遺言を準備【お客様インタビュー】
「いい相続(姉妹サイト:e行政書士、e税理士等を含む)」をご利用いただいた方へのインタビュー。
公正証書遺言書を作ったご相談者様(東京都/60代女性)。
どのような相続のお悩みがあったのかお話しいただきました。
大叔母と母と私の関係
私の大叔母が遺言を作りたいというのでご相談しました。
大叔母は、私の祖母と年の離れた姉妹です。私の母にとっては叔母にあたります。
私の祖母が17歳で母を生みましたので私の母と大叔母は4歳しか年の差がありません。
年が近いこともあって小さいころから姉妹のように仲が良かったそうです。
二人とも元々は九州の出身でしたが、大叔母は結婚して九州から関東へ引っ越しました。
その後、離婚したのですが、そのままずっと関東に住んでいます。子どもはいなかったのですが、一人でがんばって働いてきました。
母も結婚して関東に引っ越しました。なので、私が小さいころ大叔母とはよく一緒に食事をしたりしました。
大叔母が老人ホームに入るための連帯保証人になった
大叔母は今は東京の老人ホームに住んでいます。
90歳に入ってから自分でこのホームを見つけてきました。その時、入居するときの連帯保証人になってくれないかと言われました。
私の母は少し認知症の症状があり九州にある施設にいましたので、私にお願いしてきたのだと思います。
大叔母が入りたいと言ってきたのは割と立派な老人ホームでした。大叔母の財産状況もわからないのに連帯保証人になるとは簡単には返事ができないのに、大叔母は「迷惑かけないから大丈夫」の一点張りでしたので少し揉めてしまいました。
それでも、大叔母はどうしてもその老人ホームに入りたいと言って折れず、私は連帯保証の専門の業者の方に頼んで欲しいと言ったのですが、そういうのって月々まあまあのお値段がかかるようで…。結局は根負けする形で財産状況がわからないまま私が連帯保証人になりました。お金のことばかり話したくないですから、それからはそういう話はしませんでした。
大叔母の代襲相続人は母と母のいとこ
大叔母には姪っ子である私の母の他に、甥っ子がいます。
なので、大叔母に万が一のことがあったら、私の母と、私の母のいとこにあたるその甥っ子が法定相続人になります。私は遺産をもらうことはできません。
十数年前、その甥っ子と会う機会を設けて、私が付き添って九州まで会いに行ったことがありますが、普段は交流していないと思います。
大叔母は東京にいますから、一番近くに住んでいる私が面倒をみています。連帯保証人以外にも、何かあったときの連絡先も全て私です。
大叔母が病にかかり一転
大叔母は、老人ホームに入っても元気で過ごしていたのですが、去年の夏、急に体調を崩して意識を無くしてしまい、このまま…という感じにまでなったのですが、もともと体力があったので奇跡的に持ち直したんですね。そうしたら、急に「一筆書くから準備して」と言い出しました。
急に遺言書を書きたいと言われても私もどうしていいのかわからなかったので、お友達の息子さんが弁護士だったので、先にそちらに相談したんです。そうしたら、遺言書を作るのは弁護士でなくてもいいんですよって教えてくれまして、それでインターネットで探して「いい相続」を見つけました。
遺言書の準備
いい相続へはメールで相談を申し込みまして、そのあと相談員さんから電話がかかってきました。
紹介された本木法務事務所はとても話しやすくて優しい雰囲気で安心しました。
面談をしたのは、1、2週間くらいたってからでしたでしょうか、老人ホームの大叔母の部屋に来ていただきました。
最初は自分で書くつもりだったようです。でも、自分で一人で文字を書くのは難しいので、だれかが助ける必要があるんですね。私が助けることになると、私が遺言書を書かせたみたいになるじゃないですか。それはイヤなので公正証書遺言を作ることになりました。
トラブル予防に全てメモにして残した
それから、大叔母が先生とやりとりするときはなるべくメモに書いてもらいました。証拠といいますか、そういうものは残してもらうようにしました。あとで、言った言わないでトラブルになるのも困りますので。なるべく大叔母の直筆を残すようにしました。
当日のハプニング
公正証書遺言を作るときは、公証人や先生に老人ホームに来てもらいました。立会人も先生に手配していただきました。
作成を進めていると、大叔母が急に内容を変えると言い出したのには困りました。
今まで準備してきた内容は、大叔母の遺産は、私と大叔母のお友達、大叔母が入っている宗教団体に寄付をするというものだったのですが、それが当日になって、内容を変えたいと言い出しまして。相続するのは私だけでいいと気持ちが変わってしまいました。
大叔母は、身寄りもいないので、他の人とのかかわりが大きかったと思うんですよ。だから、仲良くしていた方にも遺したいと言っていました。ここまで準備するのに何度も確認したんですけどね…。
でも、頑として聞かないので、折角本木先生が仕上げてくださった遺言書に線を引いて、実印を押して訂正をしました。
そんなことがあってヒヤヒヤしましたけれど、無事に作り終わりました。
内容が変わってしまったことについては、一旦すべてを私が預けることにした、と言う風に解釈しています。大叔母のお友達の方も遺言のことは話していましたので、亡くなったときにこの事情を説明して私から分けようと思っています。
大叔母に向き合う気持ちが変わった
公正証書遺言を作り終わったおかげで大叔母も安心したせいなのか、普段、私に小言を言い始めました。
外に食事に行ってお金を出すときなど「あんたはお金をたくさんもっていていいわね」などと、チクチクと言われたりします。
それでも、私もこれでお世話するにあたって安心することができましたのでよかったです。それまでは、大叔母のお金の話がしにくく、心にひっかかるものがありましたけれど、もし大叔母の遺産が少なかったとしても向き合う気持ちが変わりました。
今回のことは、客観的に考えてみても、正しい選択だったのだと思っています。
本木先生にはお世話になり感謝しています。
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