相続経験者に聞いた【東海地方】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開！
東海地方の相続の傾向
- 相続人の人数は2～3人となる場合が一般的
- 手続きにかかった期間は3～6か月と答えた人が最も多い
- 相続の情報収集では司法書士事務所が役に立ったという人が最多
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相続にまつわる課題は世代や地域によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。
本アンケートでは、相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に東海地方（愛知県、静岡県、岐阜県、三重県）にお住まいで相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。
相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。
相続財産の総額・内訳
東海地方に住む人の相続では相続財産の総額が1,000万円以上～2,000万円未満が最多で、32.13%となりました。
次いで3,000万円以上～5,000万円未満が13.25%、1,000万円未満が11.65%、1億円以上～2億円未満が10.04%、2,000万円以上～3,000万円未満が9.24%です。
5,000万円以上～8,000万円未満が8.43%、8,000万円以上～1億円万円未満が4.42%、4,000万円以上～5,000万円未満が4.02%となりました。
2億円以上は0.80%とごく少数です。
相続財産総額の地域ごとの比較
相続財産の総額を地域ごとに比較すると、総額3,000万円以上～5,000万円の割合が他の地域より高いことがわかります。
また1億円以上～2億円未満の割合も関東地方に次いで高く、高所得の人が多いことがわかります。
相続財産の内訳
東海地方の相続の相続財産内訳は現金・預貯金が33.58%と最多、次いで土地・建物が31.02%でした。
それに続き生命保険が14.60%、有価証券・投資信託など金融商品が8.03%、自動車が4.56%、山林・農地が7.12%となりました。
現金・預貯金と土地・建物をあわせて64.60%であり、主要な相続財産であることが読み取れます。また山林・農地も自動車より多いという結果になりました。
土地・建物を相続した場合は、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。
相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。
相続人の人数と被相続人との続柄
東海地方の相続では、相続人3人と2人が同じく34.94%、4人が14.86%、1人が9.64%、5人以上が5.62%となりました。
相続人3人と2人をあわせて69.88％と7割弱となることから、東海地方の相続において相続人は2～3人が一般的だと言えます。
被相続人との続柄
東海地方の相続について、被相続人（亡くなった人）との続柄は、父・母が他より圧倒的に多く81.12%でした。父母の相続が大多数であることがわかります。
次いで配偶者が8.43%、叔父・叔母が4.02%となりました。
少ないものとしては祖父・祖母が3.21%、兄弟・姉妹が2.01%となりました。
手続き内容と期間
相続手続きの内容としては銀行解約が最も多く15.19%でした。次いで不動産の名義変更（相続登記）が14.67%、戸籍収集が12.80%と続きます。遺産分割協議書の作成や相続関係説明図の作成、相続財産調査などを手続きした場合が続き、相続にはあらゆる手続きが必要となることが読み取れます。
手続きにかかった期間
手続きにかかった期間は3か月未満が30.36%、3か月～6か月未満が最も多く33.20%でした。6か月～9か月未満が12.96%、9か月～1年未満が9.72%となりました。したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の86.23%と、1年かからず手続きが完了する場合が多いようです。
その一方、1年～1年半未満が6.07%、1年半～2年未満が2.43%、2年以上～3年未満が0.40%と、少数ではあるものの手続きが長期間にわたる場合も見られます。
5年以上～10年未満が1.21%、10年以上が2.43%と、5年以上手続きがかかる場合はまれです。
専門家依頼の有無
相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く26.25%でした。次いで税理士が16.60%、行政書士が13.13%、弁護士が4.63%となりました。
その一方、専門家に依頼していない割合は37.45%でした。したがって東海地方の6割以上が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。
専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。
また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。
どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。
専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い？費用はどのくらい？【行政書士監修】」を参考にしてください。
情報収集の方法
相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、司法書士事務所が大きく差をつけて20.16%でした。
次に多いものが税理士事務所で14.11%でした。インターネット検索が12.10%、家族・親戚が6.05%と続きます。行政書士事務所と市区町村の窓口は5.65%でした。
東海地方に住む人の相続は士業事務所や家族親戚など、相続に詳しい人に聞くことが多いようです。
東海地方の相続で大変だったこと
東海地方の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が19.74%と最多となりました。また「時間がかかる」が16.27%、「情報収集」が13.71%と続きます。
このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。前述より、あらゆる情報媒体から相続の情報収集をおこなったこともわかります。
実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、東海地方では仕事で取りに行く時間がない人も多いでしょう。
平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。
戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本（戸籍全部事項証明書）の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。
まとめ
相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方のお住まいの地域によっても違いが見られます。
今回は東海地方の相続について解説しました。相続財産の総額1,000万円以上～2,000万円の割合が32.13%が最多だったものの、1億円以上～2億円の割合も10.04%と一定以上いるとわかりました。相続財産内訳としては現金・預貯金が最多で33.58%となりました。
また東海地方の人の相続はインターネット検索を始めとしたいろんな手段で情報収集をおこなう傾向が見られます。
相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。
いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。
▼実際に「いい相続」を利用して、行政書士に相続手続きを依頼した方のインタビューはこちら
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