相続経験者に聞いた【九州・沖縄地方】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開!
九州・沖縄地方の相続の傾向
- 相続財産の総額は1億円未満に収まる割合が92%
- 相続人は2~3人となる割合が72.89%
- 他の地域と比較しても専門家に依頼した人の割合が最も高く68.42%
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相続にまつわる課題は世代や地域によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。
本アンケートでは、相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に九州・沖縄地方(福岡県、熊本県、佐賀県、長崎県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)にお住まいで相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。
相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。
相続財産の総額・内訳
九州・沖縄に住む人の相続では相続財産の総額は、1,000万円未満が17.78%、1,000万円以上~2,000万円未満が最多で、32.00%となりました。
次いで、2,000万円以上~3,000万円未満が12.89%、3,000万円以上~5,000万円未満が9.78%、4,000万円以上~5,000万円未満が5.33%、5,000万円以上~8,000万円未満が12.44%です。
8,000万円以上~1億円未満が1.78%、1億円以上2億円未満が5.33%となりました。
2億円以上は0.44%とごく少数です。また、相続財産が1億円未満が全体の92%となりました。
相続財産の内訳
九州・沖縄地方の相続の相続財産内訳は現金・預貯金と土地・建物が同じく34.88%でした。
それに続き生命保険が11.24%、有価証券・投資信託など金融商品が8.72%、山林・農地が6.59%、自動車が3.29%となりました。
電子マネーは0.19%、仮装通貨は0.19%とごく少数であり、相続財産に含まれるケースは少ないです。
現金・預貯金と土地・建物の割合が高く、これらは主要な相続財産であることが読み取れます。
土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。
相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。
相続財産の内訳(地域ごとの比較)
相続財産の内訳について地域ごとに比較すると、九州・沖縄地方では土地・建物の割合が最も高いことがわかります。また、現金・預貯金の割合も他の地域より最も高い結果となりました。
九州・沖縄地方に住む人の相続では、相続財産に現金・預貯金、土地・建物が大半であり、他の相続財産が少ないようです。
相続人の人数と被相続人との続柄
九州・沖縄地方の相続では、相続人2人が37.33%と最も多く、次いで3人が35.56%、1人が11.11%、4人が10.22%、5人以上が5.78%となりました。
相続人3人と2人をあわせて72.89%と過半数を超えることから、九州・沖縄地方の相続において相続人は2~3人が一般的だと言えます。
被相続人との続柄
九州・沖縄地方の相続について、被相続人(亡くなった人)との続柄は、父・母が他より圧倒的に多く84.89%でした。父母の相続が大多数であることがわかります。
次いで祖父・祖母と配偶者が同じで4.00%、兄弟・姉妹が3.11%、叔父・叔母が2.67%となりました。
手続き内容と期間
相続手続きの内容としては不動産の名義変更(相続登記)が最も多く15.42%でした。次いで戸籍収集が14.66%、銀行解約が14.16%と続きます。
遺産分割協議の話し合いが12.14%、遺産分割協議書の作成が8.22%、相続関係説明図の作成が7.59%とあらゆる手続きが必要となることが読み取れます。
手続きにかかった期間
手続きにかかった期間は3か月未満が最も多く39.29%でした。次いで3か月~6か月未満が24.55%、6か月~9か月未満が12.05%、9か月~1年未満が8.48%となりました。
したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の84.38%と、1年かからず手続きが完了する場合が多いようです。
その一方、1年~1年半未満が6.25%、1年半~2年未満が3.57%、2年以上~3年未満が1.79%、3年以上~5年以内は0.45%と、少数ではあるものの手続きが長期間にわたる場合も見られます。
5年以上~10年未満が1.34%、10年以上が2.23%と、5年以上手続きがかかる場合はまれです。
専門家依頼の有無
相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く27.44%でした。次いで税理士が19.55%、行政書士が12.03%、弁護士が6.39%となりました。
その一方、専門家に依頼していない割合は31.58%でした。したがって九州・沖縄地方の7割程が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。
依頼した専門家の地域ごとの比較
相続手続きを依頼した専門家について、他の地域と比較しても専門家に依頼した人の割合が最も高いことがわかります。
また、他の地域と比べて税理士に依頼した割合が多いとわかりました。
専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。
また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。
どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。
専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い?費用はどのくらい?【行政書士監修】」を参考にしてください。
情報収集の方法
相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、インターネット検索が最も多く17.41%でした。
次に多いものが司法書士事務所で13.84%でした。税理士事務所が9.82%、行政書士事務所が7.59%と続きます。その次が家族・親戚で5.80%でした。
まずはインターネットで相続のことを調べてから専門家に意見を聞く場合もあるでしょう。相続でお困りのことがあればいい相続までお問い合わせください。
九州・沖縄地方の相続で大変だったこと
九州・沖縄地方の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が21.21%と最多となりました。また「情報収集」が15.95%、「時間がかかる」が15.18%、「手続き先が複数」が13.04%と続きます。
このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。前述より、あらゆる情報媒体から相続の情報収集をおこなったこともわかります。
実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、九州・沖縄地方では仕事で取りに行く時間がない人も多いでしょう。
平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。
戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。
まとめ
相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方のお住まいの地域によっても違いが見られます。
今回は九州・沖縄地方の相続について解説しました。相続財産の総額1,000万円以上が最多で、全体の約9割が1億円未満に収まるようです。また7割程の人が相続手続きを専門家に依頼していることがわかりました。
相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。
いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。
▼実際に「いい相続」を利用して、行政書士に相続手続きを依頼した方のインタビューはこちら
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