相続経験者に聞いた【甲信越・北陸地方】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開!
甲信越・北陸地方の相続の傾向
- 相続財産の総額は、総額1,000万円以上~5,000万円に収まる場合が多い
- 相続人が2~4人となる割合が高い
- 相続手続きで大変だったことは「必要な書類が多い」が最多
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相続にまつわる課題は世代や地域によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。
本アンケートでは、相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に甲信越・北陸地方(新潟県、山梨県、長野県、富山県、石川県、福井県)にお住まいで相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。
相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。
相続財産の総額・内訳
甲信越・北陸に住む人の相続では相続財産の総額が1,000万円以上~2,000万円が最多で、40.59%となりました。
次いで2,000万円以上~3,000万円未満が16.47%、3,000万円以上~5,000万円未満が11.76%、1,000万円未満が10.00%です。
1億円以上2億円未満が5.88%、4,000万円以上~5,000万円未満が5.29%、5,000万円以上~8,000万円円未満が3.53%となりました。
相続財産の総額の地域ごとの比較
相続財産の総額について、地域ごとに比較すると、甲信越・北陸地方に住む人の相続は、他の地域と比べて1,000万円以上~5,000万円の割合が高く、極端に相続財産が少なかったり多い人は少ないようです。関東地方は1,000万円以上~5,000万円の割合が55.01%に対して甲信越・北陸地方は74.12%となっています。
1,000万円未満と答えた人が最も少なかったのも甲信越・北陸地方でした。
相続財産の内訳
甲信越・北陸地方の相続の相続財産内訳は現金・預貯金と土地・建物が同じで32.63%でした。
それに続き生命保険が13.00%、有価証券・投資信託など金融商品と自動車と山林・農地が同じく6.37%となりました。
電子マネーは1.59%と、相続財産に含まれることがまれにあるようです。
現金・預貯金と土地・建物が相続財産に含まれることが多く、また金融商品、自動車、山林・農地も同じ割合で相続財産に含まれるとわかります。
土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。
相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。
相続人の人数と被相続人との続柄
甲信越・北陸地方の相続では、相続人3人が33.53%と最も多く、次いで2人が30.59%、4人が17.65%、1人が12.35%、5人以上が5.88%となりました。
相続人の人数の地域ごとの比較
相続人の人数を地域ごとに比較すると、甲信越・北陸地方は相続人4人の割合が他の地域より高いことがわかります。よって甲信越・北陸地方では相続人が2~4人の相続が多いと言えるでしょう。
被相続人との続柄
甲信越・北陸地方の相続について、被相続人(亡くなった人)との続柄は、父・母が他より圧倒的に多く87.06%でした。父母の相続がほとんどであることがわかります。
次いで配偶者と叔父・叔母が同じく4.12%となりました。
少ないものとしては兄弟・姉妹が2.35%、祖父・祖母が少なく0.59%でした。
手続き内容と期間
相続手続きの内容としては銀行解約が最も多く17.72%でした。次いで不動産の名義変更(相続登記)が15.12%、戸籍収集が14.31%と続きます。遺産分割協議書の作成や相続関係説明図の作成、相続財産調査などを手続きした場合が続き、相続にはあらゆる手続きが必要となることが読み取れます。
手続きにかかった期間
手続きにかかった期間は3か月未満が最も多く45.56%でした。次いで3か月~6か月未満が21.89%、6か月~9か月未満が15.38%、9か月~1年未満が6.51%となりました。したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の89.35%と、1年かからず手続きが完了する場合がほとんどのようです。
その一方、1年~2年未満が4.14%、2年以上~3年未満が2.37%と、少数ではあるものの手続きが長期間にわたる場合も見られます。
5年以上~10年未満が0.59%、10年以上が2.96%と、5年以上手続きがかかる場合はまれです。手続きが面倒になって長引いている場合も考えられます。
専門家依頼の有無
相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く24.46%でした。次いで税理士が10.87%、行政書士が9.78%、弁護士が7.07%となりました。
その一方、専門家に依頼していない割合は47.28%でした。したがって甲信越・北陸地方の半分程は専門家に相続手続きを依頼したと言えます。
専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。
また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。
どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。
専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い?費用はどのくらい?【行政書士監修】」を参考にしてください。
情報収集の方法
相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、司法書士事務所が最も多く21.89%でした。
次に多いものがインターネット検索で13.02%でした。行政書士事務所が11.24%、市区町村の窓口が7.69%、税理士事務所が7.10%と続きます。
前述のとおり甲信越・北陸地方に住む人で専門家に依頼した人は少なかったものの、情報収集としては士業事務所が役立ったと感じる場合が多いとわかります。相続についてわからないことがあったり、不安に思うようであれば専門家に相談することをおすすめします。
甲信越・北陸地方の相続で大変だったこと
甲信越・北陸地方の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が21.20%と最多となりました。また「時間がかかる」が14.90%、「情報収集」と「手続き先が複数」が同じで13.75%と続きます。
このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。前述より、あらゆる情報媒体から相続の情報収集をおこなったこともわかります。
実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、甲信越・北陸地方では仕事で取りに行く時間がない人も多いでしょう。
平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。
戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。
まとめ
相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方のお住まいの地域によっても違いが見られます。
今回は甲信越・北陸地方の相続について解説しました。1,000万円以上~2,000万円が最多で40.59%でした。相続財産の内訳としては現金・預貯金と土地・建物が同じで32.63%になりました。
また甲信越・北陸地方の人の相続では、情報収集の手段としては司法書士事務所をと答えた人が最も多かったです。
相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。
いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。
▼実際に「いい相続」を利用して、行政書士に相続手続きを依頼した方のインタビューはこちら
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