相続経験者に聞いた【近畿地方】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開!
近畿地方の相続の傾向
- 相続手続きにかかった期間は3か月~6か月未満が34.31%と最多
- 7割ほどの人が相続手続きを専門家に依頼している
- 相続手続きで大変だったこととして「必要な書類が多い」を挙げる人が多い
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相続にまつわる課題は世代や地域によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。
本アンケートでは、相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に近畿地方(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)にお住まいで相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。
相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。
相続財産の総額・内訳
近畿地方に住む人の相続では相続財産の総額が1,000万円以上が最多で、32.85%となりました。
次いで1,000万円未満が13.87%、2,000万円以上~3,000万円未満が13.14%、3,000万円以上~5,000万円未満が11.31%、5,000万円以上~8,000万円未満が8.03%です。
8,000万円以上~1億円未満が2.55%と少ないものの、1億円以上2億円未満が8.76%と増えます。
2億円以上は0.73%とごく少数です。
相続財産の内訳
近畿地方の相続の相続財産内訳は現金・預貯金が35.43%と最多、次いで土地・建物が32.28%でした。
それに続き生命保険が11.81%、有価証券・投資信託など金融商品が7.56%、自動車が4.88%、山林・農地が6.61%となりました。
電子マネーは0.79%、仮装通貨は0.16%とごく少数です。
現金・預貯金と土地・建物をあわせて67.72%であり、主要な相続財産であることが読み取れます。
土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。
相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。
相続人の人数と被相続人との続柄
近畿地方の相続では、相続人3人が37.82%と最も多く、次いで2人が36.00%、1人が11.64%、4人が8.73%、5人以上が5.82%となりました。
相続人3人と2人をあわせて73.82%と7割を超えることから、近畿地方の相続において相続人は2~3人が一般的で、4人以上は少ないと言えます。
被相続人との続柄
近畿地方の相続について、被相続人(亡くなった人)との続柄は、父・母が他より圧倒的に多く81.09%でした。父母の相続が大多数であることがわかります。
次いで配偶者が7.27%、兄弟・姉妹が4.36%、叔父・叔母が3.64%となりました。
少ないものとしては祖父・祖母が2.55%、子が1.09%となりました。
手続き内容と期間
相続手続きの内容としては銀行解約が最も多く14.63%でした。次いで戸籍収集が13.28%、不動産の名義変更(相続登記)が13.01%と続きます。遺産分割協議書の作成や相続関係説明図の作成、相続財産調査などを手続きした場合が続き、相続にはあらゆる手続きが必要となることが読み取れます。
手続きにかかった期間
手続きにかかった期間は3か月未満が27.74%でした。3か月~6か月未満が34.31%と最多、6か月~9か月未満が15.33%、9か月~1年未満が8.76%となりました。したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の86.13%と、1年かからず手続きが完了する場合が多いようです。
その一方、1年~1年半未満が4.38%、1年半~2年未満が4.74%、2年以上~3年未満が2.55%と、少数ではあるものの手続きが長期間にわたる場合も見られます。
5年以上~10年未満が0.73%、10年以上が0.36%と、5年以上手続きがかかる場合はまれです。
手続きにかかった期間(地域ごとの比較)
手続きにかかった期間を地域ごとに比較すると、他の地域は3か月未満で手続きを終える場合が最も多いのに対し、近畿地方のみ3か月以上~6か月未満が特に多いことがわかります。
専門家依頼の有無
相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く33.03%でした。次いで税理士が16.36%、行政書士が11.52%、弁護士が4.55%となりました。
その一方、専門家に依頼していない割合は34.24%でした。したがって近畿地方の7割程度が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。
専門家依頼の有無(地域ごとの比較)
相続手続きを依頼した専門家について地域ごとの比較すると、近畿地方が一番専門家に依頼した割合が多いことがわかりました。
また司法書士に依頼した人が多く、総計が27.32%に対して、近畿地方に住む人は33.03%と大きく上回りました。
専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。
また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。
どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。
専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い?費用はどのくらい?【行政書士監修】」を参考にしてください。
情報収集の方法
相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、司法書士事務所が最も多く16.42%でした。
次に多いものがインターネット検索で16.06%でほぼ同じでした。税理士事務所が9.85%、法務局が8.76%と続きます。行政書士事務所は8.39%でした。
近畿地方の相続で大変だったこと
近畿地方の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が23.57%と最多となりました。また「時間がかかる」が16.46%、「情報収集」が13.69%と続きます。「手続き先が複数」が13.00%でした。
このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。
実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、近畿地方では仕事で取りに行く時間がない人も多いでしょう。
平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。
戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。
まとめ
相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方のお住まいの地域によっても違いが見られます。
今回は近畿地方の相続について解説しました。近畿地方の人は相続手続きにかかった期間は3か月~6か月未満が多く、7割ほどが専門家に手続きを依頼したことがわかりました。
相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。
いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。
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