相続経験者に聞いた【北海道】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開！
北海道の相続の傾向
- 相続財産の総額は、総額1,000万円以上～2,000万円未満が43.18%と最多となり、他の地域より高い
- 相続財産の内訳として現金・預貯金と土地・建物、車の割合は全体より多く、その一方金融商品、山林・農地は全体より低い傾向
- 専門家に支払った金額は10万円未満が最も多く36.67%
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相続にまつわる課題は世代や地域によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。
本アンケートでは、相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に北海道にお住まいで相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。
相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。
相続財産の総額・内訳
北海道に住む人の相続では相続財産の総額が1,000万円以上～2,000万円未満が最多で43.18%となりました。
次いで1,000万円未満と2,000万円以上～3,000万円未満が同じく14.39%、3,000万円以上～4,000万円未満が13.64%、4,000万円以上～5,000万円未満と5,000万円以上～8,000万円未満が同率で4.55%です。1億円以上2億円未満は3.03%です。
北海道に住む人の相続は、全体と比較すると1,000万円以上～2,000万円未満の割合が高く、相続財産が4,000万円未満に収まる割合が85.61%となりました。4,000万円以上の割合はかなり少ないようです。
相続財産の内訳
北海道の相続の相続財産内訳は土地・建物が39.04%と最多、次いで現金・預貯金が38.16%でした。
それに続き生命保険が7.46%、有価証券・投資信託など金融商品が4.39%、自動車が5.70%、山林・農地が4.39%となりました。
現金・預貯金と土地・建物、車の割合は全体より多く、その一方金融商品、山林・農地は全体より低い傾向であるとわかりました。
土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。
相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。
相続人の人数と被相続人との続柄
北海道の相続では、相続人2人が35.61%と最も多く、次いで3人が31.82%、4人が15.91%、1人が13.64%、5人以上が3.03%となりました。
相続人が2～3人となる割合が6割を超えるものの、相続人が1人、4となる割合も高くばらつきが見られます。ただし5人以上となる割合は全体と比べても低いようです。
相続人の人数を地域ごとで比較した結果、相続人が一人となった割合が他の地域より高く、北海道に住む人の相続の特徴と言えます。
被相続人から見た相続人との続柄
北海道の相続について、被相続人（亡くなった人）から見た相続人との続柄は、子がかなり多く56.42%でした。したがって親が亡くなって子が相続人となるパターンが多いとわかります。
次いで配偶者が23.46%、兄弟・姉妹が8.38%、父・母が5.03%となりました。
少ないものとしては孫が3.91%、甥・姪が2.23%となりました。いとこは0.56%とごく少数です。
手続きにかかった期間
北海道に住む人の相続手続きにかかった期間は3か月未満が最も多く45.04%でした。次いで3か月～6か月未満が29.01%、6か月～9か月未満が7.63%、9か月～1年未満が6.87%となりました。
したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の88.55%と、1年かからず手続きが完了する場合が多いようです。さらに半分弱が3か月未満で終わるとわかりました。
1年～1年半が3.82%、1年半～2年が3.05%となり、2年以上をすべて合わせて4.58%でした。
専門家依頼の有無や報酬額
相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く27.66%でした。次いで行政書士が11.35%、税理士が5.67%、弁護士が3.55%となりました。
その一方、専門家に依頼していない割合は50.35%だったため、北海道に住む人相続の半数程度が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。
専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。ただし税理士に依頼した割合が少ないことから、相続税申告をした人は少ないようです。
専門家に依頼した内容
実際に専門家に依頼した相続手続きの内容としては、相続登記が最も多く22.82%でした。次いで遺産分割協議書の作成が14.09%、戸籍収集が12.75%となりました。
上の質問からわかるように相続財産に土地・建物が多いこともあり、司法書士に相続登記を依頼した人が多いとわかります。また戸籍収集も全体と比べると多く、広い北海道を移動して戸籍収集をしたくない人が依頼したのかもしれません。
専門家に支払った金額
専門家に支払った金額のアンケートでは、～10万円未満が最も多く36.67%でした。
また、次に多いのが10万円以上～20万円未満で23.33%、20万円以上～30万円未満が13.33%、30万円以上～40万円未満が11.67%でした。
行政書士に手続きを依頼した場合は、司法書士より安く済むことが多いです。
手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。
どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。
専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い？費用はどのくらい？【行政書士監修】」を参考にしてください。
情報収集の方法
相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、インターネット検索と司法書士事務所が同じく16.79%でした。
次に多いものが法務局で7.63%でした。行政書士事務所が6.11%、税理士事務所が5.34%でした。
北海道は広く移動も大変なため、インターネット検索を活用して情報収集をおこなっている人が多いとわかります。その他にもYouTubeなどの配信動画や金融機関、家族・親戚など、いろいろな手段で情報を集めているようです。
北海道に住む人の相続で大変だったこと
北海道の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が24.44%と最多となりました。また「時間がかかる」が18.05%、「手続き先が複数」が13.16%と続きます。「情報収集」は11.65%でした。
このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。
実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、手間をかけたくない人も多いでしょう。
平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。
戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本（戸籍全部事項証明書）の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。
まとめ
相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方のお住まいの地域によっても違いが見られます。
今回は北海道に住む人の相続について解説しました。相続財産の総額は総額1,000万円以上～2,000万円未満が43.18%と最多となり他の地域より高くなりました。また相続財産には現金・預貯金と土地・建物が多く含まれました。
また北海道の人の相続はインターネット検索や司法書士事務所を始めとしたいろんな媒体から情報収集をおこなったことがわかりました。
相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。
いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。
▼実際に「いい相続」を利用して、行政書士に相続手続きを依頼した方のインタビューはこちら
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