相続経験者に聞いた【70代】の相続とは│実際に行った手続きや情報収集方法を大公開!
70代の相続の傾向
- 相続財産の総額は、総額1,000万円以上が30.67%と最多
- 被相続人との続柄については、他の年代より配偶者の相続が多く14.21%
- 手続きにかかった期間は3か月~6か月未満が最も多く32.00%
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相続にまつわる課題は世代や家族構成によって大きく異なります。しかし、実際はどのように異なるのかわからないですよね。お金や相続の話はしづらいという場合もあるでしょう。
本アンケートでは、さまざまな年代の相続手続きを経験した人に、具体的な手続き内容や大変だったことなどを尋ねました。この記事では特に70代で相続手続きをおこなった方についてピックアップしています。
相続準備や家族との話し合いに役立つ内容になっています。是非参考にしてください。
相続財産の総額・内訳
70代の相続では相続財産の総額が1,000万円以上が最多で、30.67%となりました。
次いで1,000万円未満が15.46%、2,000万円以上~3,000万円未満が13.47%、3,000万円以上~4,000万円未満が10.22%、5,000万円以上~8,000万円未満が8.48%です。
1億円以上2億円未満が8.23%、 4,000万円以上~5,000万円未満が6.73%、8,000万円以上~1億円未満が2.99%となりました。
2億円以上は1.25%とごく少数です。
相続財産の内訳
70代の相続の相続財産内訳は現金・預貯金が35.31%と最多、次いで土地・建物が34.19%でした。
それに続き生命保険が11.21%、有価証券・投資信託など金融商品が8.18%、山林・農地が7.62%、自動車が3.03%となりました。
電子マネーは0.22%とごく少数であり、相続財産に含まれることは少ないようです。
現金・預貯金と土地・建物をあわせて69.51%であり、約7割の人が手続きをおこなう主要な相続財産であることが読み取れます。
土地・建物を相続した場合、相続登記の手続きが必要です。相続登記は相続して3年以内に手続きすることが義務付けられているため、速やかに手続きをおこないましょう。
相続登記については「相続登記の手続きと必要書類、放置した場合のリスクまで徹底解説【司法書士監修】」を参考にしてください。
相続人の人数と被相続人との続柄
70代の相続では、相続人2人が35.41%と最も多く、次いで3人が34.41%、4人が12.97%、1人が8.73%、5人以上が8.48%となりました。
相続人3人と2人をあわせて69.82%と過半数を超えることから、70代の相続において相続人は2~3人が一般的だと言えます。
被相続人との続柄
70代の相続について、被相続人(亡くなった人)との続柄は、父・母が他より圧倒的に多く72.07%でした。父母の相続が大多数であることがわかります。
次いで配偶者が14.21%、兄弟・姉妹が7.98%、叔父・叔母が3.74%となりました。他の年代に比べて配偶者の割合が高いのが特徴です。
手続き内容と期間
相続手続きの内容としては銀行解約が最も多く14.36%でした。次いで不動産の名義変更(相続登記)が13.99%、戸籍収集が12.93%と続きます。遺産分割協議書の作成や相続関係説明図の作成、相続財産調査などを手続きした場合が続き、相続にはあらゆる手続きが必要となることが読み取れます。
手続きにかかった期間
手続きにかかった期間は3か月~6か月未満が最も多く32.00%でした。次いで3か月未満が29.25%、6か月~9か月未満が12.75%、9か月~1年未満が9.25%となりました。したがって1年未満で相続手続きが終わる場合が全体の83.25%と、1年かからず手続きが完了する場合が多いようです。
その一方、1年~1年半未満が5.00%、1年半~2年未満が3.75%、2年以上~3年未満が1.50%と、少数ではあるものの手続きが長期間にわたる場合も見られます。
5年以上~10年未満が2.00%、10年以上が3.25%と、5年以上手続きがかかる場合はまれです。
専門家依頼の有無
相続手続きで依頼した専門家は司法書士が最も多く28.21%でした。次いで税理士が13.81%、行政書士が11.67%、弁護士が6.81%となりました。
その一方、専門家に依頼していない割合は37.16%でした。したがって70代の63%程が専門家に相続手続きを依頼したと言えます。
専門家に手続きを依頼する理由として、相続登記や相続税申告など自分でやるには手続きが難しいことが挙げられます。
また手続きによって依頼する専門家が異なります。銀行解約や戸籍収集、遺産分割協議書の作成などは行政書士、司法書士に依頼することができます。相続登記は司法書士のみ対応でき、相続税申告は税理士に依頼します。
どの専門家に相談すれば良いかわからない場合、いい相続にお問い合わせください。いい相続では相続専門スタッフがお客様のお話を聞き、相続に強い適任の専門家を紹介しています。
専門家の選び方や費用については「遺産分割協議書の作成は誰に頼むのが良い?費用はどのくらい?【行政書士監修】」を参考にしてください。
情報収集の方法
相続手続きに関する情報収集でもっとも役に立ったものとしては、司法書士事務所でした。
次に多いものが税理士事務所とインターネット検索で10.00%と同じでした。次に法務局が9.00%でした。
ほかの年代を入れた70代の方は他の年代に比べてインターネット検索の割合が少ないことが特徴です。
70代の相続で大変だったこと
70代の相続で大変だったことという質問では、「必要な書類が多い」が21.72%と最多となりました。また「時間がかかる」が15.29%、「情報収集」が11.84%と続きます。
このことから相続手続きには多くの書類が必要となり、手続きに時間がかかることがわかります。前述より、あらゆる情報媒体から相続の情報収集をおこなったこともわかります。
実際、相続手続きには被相続人の生まれてから亡くなるまでの戸籍や印鑑証明書、住民票など多くの書類が必要となります。役所に訪れないと取得できないものもあり、70代では仕事で取りに行く時間がない人も多いでしょう。
平日に時間の取れない人や手続きに不慣れな人は、専門家に依頼することで戸籍収集や銀行解約を代行してもらえます。
戸籍収集については「死亡した人の戸籍謄本(戸籍全部事項証明書)の取り方、出生から死亡までのすべてを取り寄せる方法【行政書士監修】」を参考にしてください。
まとめ
相続手続きの進め方や相続財産の内訳など、手続きをおこなう方の年代によっても違いが見られます。
今回は70代の相続について解説しました。相続財産の総額1,000万円以上が最多で、内訳としては現金・預貯金が30.67%になりました。
また70代の相続は、父・母の相続の割合も高いものの、配偶者の相続手続きをおこなう割合も他の年代より増えていることがわかりました。
相続手続きをスムーズに進めるためには、それぞれの状況に応じた対策が必要となります。
いい相続ではお近くの専門家との無料相談をご案内することが可能です。相続手続きでお困りの方はお気軽にご相談ください。
▼実際に「いい相続」を利用して、行政書士に相続手続きを依頼した方のインタビューはこちら
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