2024年秋のお彼岸は9月19日から9月25日|何をする日?やってはいけないことは?お供えの食べ物なども解説
2024年の9月22日(日)は秋分の日で祝日ですね。土曜日休みの方であれば9月21日(土)から振替休日である9月23日(月)の3連休です。この時期に家族で集まって食事をしたり、お墓参りを計画されている方も多いのではないでしょうか。
では、秋分の日の頃は「お彼岸」となんとなく認識していたけれど、その理由は・・?!
この記事では秋のお彼岸について解説していきます。親族で集まった時の話題に、是非ご活用ください。
お彼岸はいつ?
お彼岸は秋分の日を中日(ちゅうにち)とする前後3日間の合計7日間のことをいいます。
2024年の秋分の日は9月22日なので、前の3日間は9月19~21日、後の3日間は9月23~25日。
つまり、2024年の秋のお彼岸は9月19日(木)から9月25日(水)までです。
秋のお彼岸は何をする日?
お彼岸は日本の風習であり、故人や先祖を想う大切な時期です。
仏教徒にとっては、この世から浄土へ近づくために修行をする期間ともされています。
お彼岸は平安時代ごろに怨念を鎮めるためにおこなわれた行事が元となっていると言われています。
年のうちで昼夜の長さがほぼ同じになる日はこの世とあの世が通じやすい日と考えられていて、その日をはさんだ前後3日間がお彼岸の期間となりました。
昼夜の長さがほぼ同じになる日は秋分の日ですね。お彼岸と秋分の日が関係するのはこのためなのです。
秋分の日とは?
秋分の日は法律で決められた国民の祝日ですが、具体的に日にちが固定されて決まっているわけではありません。
そのため「今年のお彼岸はいつ頃?今年の秋分の日はいつ?」と毎年多くの人が調べるようです。
では、なぜ祝日なのに日にちが固定されていないのでしょうか?。これには天文学が関係しています。
日本の祝日を定めている「国民の祝日に関する法律」を見ると、秋分の日は「秋分日」とされています。
「秋分日」とは、天文学の分野で昼と夜がちょうど同じ時間になる日のことをいいます。
日本では国立天文台が太陽や地球の運行状態を観察して計算で「秋分日」を予測しています。自然現象に対する予測が実際にその通りになるわけではありませんから、何年も先の秋分日を予測で決めることはできません。それで、毎年2月に翌年の「春分の日」「秋分の日」を官報で公表することで日にちが決定されているのです。
中学校の地学で習った「季節による太陽の動き」が、日本の祝日や風習に影響していたとはびっくりですね。
お彼岸の由来などについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してください。
お彼岸にやってはいけないことはあるか?
お彼岸にやってはいけないことはありません。ただ、お彼岸はあの世の先祖に思いを馳せる期間でもあり、配慮として、避けたほうがよいこともあるようです。
病院のお見舞いに行く
「お彼岸は死を連想させるため、病院へのお見舞いは避けるべき」という意見があります。
ただ、大切なのは相手との関係性です。お彼岸にお見舞いに行くことで、相手が気にするのであれば避けたほうがよいでしょう。またかしこまった相手の場合は、避けるのが無難かもしれません。
納車
車を買って納車の日を決めるとき、彼岸はあの世を連想するので避けた方がいいのでは?という方もいるようです。
ですが、こちらも問題はありません。気にする方は避けた方がいいでしょう。
結婚式などのお祝い事
仏教では、お彼岸の時期の結婚を咎めてはいません。
ただ招待客のことを考えて、好ましくないとする意見も一定数あります。地域や家庭によっては、仏事である彼岸と祝事である結婚式を重ねるべきでないと考える人もいるかもしれません。
お彼岸にやること
お彼岸にすることは正式な決まりがあるわけではありませんが、一般的な風習をご紹介します。
彼岸の入りにすること
2024年の秋の彼岸の入りは9月19日(木)です。
彼岸の入りには、ご先祖様へ感謝の気持ちを伝えるために、仏壇や墓石をきれいに掃除するとよいでしょう。
仏壇の掃除
仏壇のお手入れは、やわらかい布や毛ハタキでホコリを軽く払います。仏壇には、香炉・燭台(ローソク立て)・花立てなどの仏具が飾られていますが丁寧に扱います。掃除したあと、どのように配置したらよいのか困ることのないよう、掃除の前に仏壇・仏具の配置の写真を撮っておくという裏技もあります。
詳しくは「仏壇の掃除方法 – お手入れの手順・道具と注意点」を参照してください。
お墓の掃除
敷地内のゴミや雑草を取り除き、次に墓石を洗います。最後に雑巾などで水気を拭き取ります。
詳しくは「お墓の掃除の流れ – 時期・頻度、墓石の上手な掃除の仕方とマナー」を参照してください。
彼岸の中日にすること
2024年の秋の彼岸の中日は9月22日(日)の秋分の日です。
お彼岸の中日にはお墓参りをします。
この日にお墓参りをするとよい理由は、仏教では、昼と夜の長さが同じ日を偏りや執着をもたず、正しい判断で構想する「中道」の考えに合っているとされること、また神様が巡回する日なので善行を積むと良いともされているからです。
また、法要をすることも多いです。
彼岸明けまでにすること
2024年の秋の彼岸明けは最終日の9月25日(水)です。
彼岸明けまでに、先述のお仏壇の掃除やお墓参り、法要などをおこないましょう。
秋のお彼岸の食べ物やお供え物
お彼岸ならではの食べ物や、お供え物をご紹介します。
おはぎ
お彼岸の食べ物といえば、おはぎですね。
よく名前を混同されがちな「おはぎとぼたもち」。
どちらも食べ物としては同じで、作る季節が違うだけです。
秋のお彼岸では、秋の季節に咲く「萩」の花の形状に似ているのでおはぎとよばれている、という説が一般的です。
ほかにも、作り方で呼び名が違うという説もあります。
- こしあんがぼた餅、つぶあんがおはぎという説
- もち米がぼた餅、うるち米がおはぎという説
- もちのつき方がたくさんつくのがぼた餅、つき方がそこそこなのがおはぎという説
果物やお菓子
お供え物の定番といえばお菓子。先述のおはぎのほか、お饅頭や最中、ようかんが代表的なものでしょう。
お供え物のお菓子に決まりはありませんが、賞味期限の長いものが重宝されます。
まとめ
お彼岸以外にも、お盆、法要など、故人や先祖を想う大切な日は離れて暮らす家族が集まる機会です。
日頃、相続について話しづらいと思っていらっしゃる方は、是非この機会に触れてみてはいかがでしょうか。
専門的な相続手続きは、専門家にまかせてしまうことができます。
「いい相続」では、相続に強い専門家をご紹介していますので、お気軽にお問い合わせください。
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