八十二銀行の相続手続き|故人の口座の名義変更や解約、残高証明書の発行
亡くなった方(被相続人)の銀行預金は、死亡後誰かに勝手に使われないようにするため、預け入れ・引き出しなどができなくなります(口座の凍結)。
しかし、そのままだと生活資金なども引き出せず、公共料金などの支払いなどもできなくなってしまいます。したがって銀行の相続手続きは、早急におこなうことをおすすめします。
そして、八十二銀行における相続手続きはおおむね以下のような流れですすみます。
- 死亡届を役所に提出
- 通帳、キャッシュカードを確認
- 口座名義人が亡くなったことを銀行に連絡
- 必要書類の提出
- 払戻し(解約等)
この記事では、八十二銀行の故人の口座の名義変更や解約などの相続手続きについて説明していきます。ぜひ、参考にしてください。
八十二銀行の預金の相続手続き方法
では、八十二銀行の相続手続きを順を追って説明していきます。流れは大きく分けて4つあります。
相続の届出
まずは、八十二銀行の口座名義人が亡くなったことを銀行に知らせる必要があります。知らせる手段は支店の窓口でも電話でもかまいません。相続専用のフリーダイヤルがあるので、そちらに電話しましょう。受付時間は平日9:00~16:00です。
相続の発生を伝える際には、口座名義人のキャッシュカードや通帳を用意しておきましょう。担当者とのやり取りがスムーズになります。 また通帳や見つからなくても、その旨を担当者に伝えると調べてくれるようです。
相続の発生を伝えると口座が凍結される
ちなみに、相続の発生を伝えると口座が凍結され、口座の引き出しや預け入れはできなくなります。口座を家賃の引き落とし口座にしていた場合などは注意が必要です。
もし葬儀費用の支払いや口座の利用を継続したい場合は、仮払い制度を検討しても良いかもしれません。
八十二銀行から相続の依頼書を受け取る
次に、八十二銀行から相続手続きの依頼書をもらって必要事項を記入します。これは相続の発生を電話で伝えた場合は郵送で届き、支店で連絡した場合は基本的にその場で受け取ることができます。
八十二銀行の相続手続きは2種類の方法があります。あらかじめどちらか決めておくとスムーズです。また、どちらかによって必要書類が異なります。
- 払戻手続き:被相続人の預金を解約して、現金(振込)によって支払いを受ける手続き
- 名義変更:預金の名義人を、被相続人から相続人に変更する手続き
必要書類を揃えて提出する
依頼書以外の必要書類を揃えます。相続人が多いと戸籍収集が大変になりますが、根気よく集めましょう。
書類が揃ったら、相続人代表者が、被相続人の保有していた口座の支店にまとめて提出します。
- 被相続人の戸籍謄本・除籍謄本・改製原戸籍
- 相続人全員の戸籍
- 各相続人全員の印鑑証明書
- 実印(預金の解約払戻を受ける際に必要です)
- 被相続人名義の通帳・証書・キャッシュカードなど
- 遺言書の原本(遺言がある場合)
- 家庭裁判所の検認済証明書(遺言書が自筆証書遺言である場合)
- 遺言執行者の印鑑証明書(遺言執行者がいる場合)
- 遺産分割協議書(遺産分割協議を行った場合)
- 相続放棄申述受理証明書(家庭裁判所へ相続放棄をした方がいる場合)
預金以外の取引(国債・投資信託・融資・ローン等)がある場合には書類が別途必要になる場合があります。八十二銀行に確認しましょう。
審査、払戻・名義変更手続きが完了するのを待つ
必要書類を提出すると、相続人側でおこなう手続きは終了となります。この後、八十二銀行が審査をおこない、預金の払戻や名義変更の手続きがされます。
書類提出から手続きが完了するまでに2~4週間程度かかります。
▼今すぐ診断してみましょう▼八十二銀行の残高証明書の発行方法
残高証明を発行するときには、窓口に出向いて手続きをします。
手続きに持参するものは以下の通りです。
- 手数料880円/通
- 被相続人の取引内容がわかるもの(通帳・キャッシュカード・証書など)
- 申請者の実印と印鑑証明書(発行後6ヵ月以内)
- 被相続人が亡くなったことが確認できる戸籍謄本など
- 申請者が相続人であることを証明できる書類
残高証明書は、手続き後、約1週間~10日ほどで郵送されます。
未払利息(既経過利息)の証明が必要なときは、合わせて依頼することが可能です。
▼まずはお電話で相続の相談をしてみませんか?▼八十二銀行の概要
八十二銀行とは、長野県長野市に本店を置く地方銀行です。1972年に東証一部(現・プライム市場)へ移行しました。
長野県を主な営業基盤としていますが、その他に関東地方(群馬県・埼玉県・東京都)、新潟県、東海地方(岐阜県・愛知県)、関西(大阪市)と香港に支店を展開しています。
八十二銀行の前身は、1931年8月1日に設立された第十九銀行です。それから第十九銀行と六十三銀行が合併し、現在の形となりました。
▼何をすればいいか迷っているなら、今すぐ調べましょう▼この記事のポイントとまとめ
八十二銀行の手続きについて説明しました。最後にこの記事のポイントをまとめます。
八十二銀行での相続手続きをするときは、まず、故人がどこの支店に口座をもっているのかを調べ明らかにする必要があります。手続きは、遺言書がある場合、相続人が複数いる場合などで異なるため、自分の場合はどのような手続きが必要なのかを聞き、戸籍謄本をはじめとした必要書類を集めます。提出後、書類に不備がなければ早くて2週間程度で完了しますが、不備があった場合は長引く可能性があるので余裕をもって手続きをしましょう。
銀行での手続きに窓口へ訪問する回数は最低でも2~3回となり、書類に不備があればそれだけ回数は増えます。
また、1回の訪問で要する時間は待ち時間も入れると、1時間から1時間半ぐらいはかかることが多いです。
手続きをされる方が会社勤めの場合は平日に時間をとるのは大変な方もいらっしゃるでしょう。
なかなか時間が取れないという方は、行政書士などの専門家に手続きを依頼してみてはいかがでしょうか。
いい相続ではお近くの専門家との初回無料面談をご案内しておりますので、お電話またはメールフォームよりお気軽にお問い合わせください。
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