【よくある質問】自分にどれだけの相続財産があるかってどうすればわかりますか?
元々、自分にどれだけの相続財産があるかってどうすればわかりますか?
相続財産の調査を漏れなく行うことはなかなか難しいものです。それぞれの財産別に調査方法のコツはあるのですが、相続税申告の前提など正確に調べることが求められる場合は専門家への依頼が必須と思われます。
不動産
不動産は基本的に、被相続人(亡くなった人)の不動産が存在する地域の市区町村長役場から発行される「固定資産税納税通知書」などで調査することができます。 ただ、中には非常に面積が狭いなどの理由で固定資産税が課税されていない土地もあり、固定資産税納税通知書からすべてを把握できないこともあります。
よって、補助的に「自宅に保管してあった権利証に記載されている物件の表示」「登記簿の末尾に載っている共同担保目録に記載されている物件の表示」といったものを参考にすると手がかりが得られることもあります。 不動産の調査は専門的知識を要することも多いため、できれば司法書士などに依頼する方が漏れなく調べられることが多いでしょう。
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預貯金
預貯金は被相続人の残した通帳から推測することができますが、銀行に依頼すれば同行の他の支店もまとめて調べてくれます。ただ、他の銀行も含め、被相続人の口座すべてを調べ上げるのは難しいことがあります。 自宅に残されている郵便物、カレンダーやボールペン、タオルなどの粗品から相続人の知らなかった銀行預金が発見されることもあります。被相続人の家を整理する際に注意して見ておくようにしましょう。
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有価証券
株式や投資信託などの有価証券は、被相続人の自宅に来ている証券会社からの郵便物によって発見されることもあります。遺品整理の際に郵便物は一つ一つくまなくチェックし、見落としのないようにしましょう。 ◎自動車 自動車については、「実際に乗っている人と車検証の所有者が違う」というパターンもよくあるため、本来は名義変更しなくてはならないものを見逃さないようにしなくてはなりません。 被相続人の親族が乗っている自動車の所有者が誰になっているか、再度確認するようにしたいものです。
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貸金庫の調査を忘れずに
被相続人が貸金庫を利用し、そこに財産を保管していたこともあります。 基本的には貸金庫を開ける際には相続人全員が立ち会うことが必要になりますが、もし相続人全員の同意を得られるのであれば誰か代表者一人に貸金庫の開閉を依頼することも可能です。 貸金庫の手続きは金融機関によっても異なりますので、事前に手続きの方法を確認しておくようにしましょう。
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