人生の終わりに、あなたはどんなお別れをお世話になった方たちに形に伝えますか。
人はいつ最期を迎えるか誰も知りません。けれど、最期のお別れを伝えられる唯一の方法が葬儀です。葬儀には弔問客が亡くなった人を振り返る大切な瞬間。だから、感謝やお別れを伝えられる最期のセレモニーです。
しかし、最期のセレモニーを作ってくれるのは家族です。もう自分で手を動かすことはできません。
だから、エンディングノートには、自分の葬儀についてや死後にお願いする希望を書き留めておくことが必要となります。中には普段の生活での備忘録帳として活用されることもあるようですが、自身のもしもの時のことを想像して、頼れる人に希望を伝えるために医療・介護・延命治療・財産・葬儀・墓などの希望を具体的に調べ、希望を記していく、というのが一般的な利用方法です。
遺言書にも財産や葬儀に関することを書くため、エンディングノートの内容と重複する部分はありますが、それぞれの活用の仕方が違います。
法的拘束力がある遺言書は、家族や遺された人に希望を確実に実行してもらう役割がありますが、エンディングノートには本人の希望を伝える役割しか持ち合わせていません。
一見、力不足にも見えるエンディングノートになんの意味があるのかという疑問もあります。
けれど、遺言書の場合は死後発見後、裁判所の検認を通してからでなくては開封ができませんが、エンディングノートには、生前から家族が手にとりやすく希望や意味を伝えられます。もし亡くなった後でも、遺された家族が迷う時の「一縷(いちる)の望み」のような役割として有意義な活用ができます。
親が終活をしたがらない
2009年に週刊誌で終活についての連載が始まってから「終活本」の書籍がいくつも発行されたのがきっかけに、テレビやインターネットでも広まってきた「終活」のフレーズ。ブームとなった当時でもまだ葬儀やお墓の希望についての会話は不謹慎避けられてきたものですが、近年では我が家をはじめ、友人宅でも葬儀や墓の会話が以前ほど躊躇が無くなってきたようで、終活そのものが浸透してきたのかなというのを感じるようになりました。
しかし一方で、この「浸透している」という感覚が実はまだまだ一部家庭の様子に過ぎないという錯覚に気づいたのはまだ、どこの家庭でも起こりうることではないという話を聞いたことと、「両親にエンディングノートを渡してたところで、その必要性をわかってもらえず親が書いてくれていない」という声がまだまだあるという話が、耳に入ったからです。
終活やエンディングノートに対しての意識を周囲の人に聞いたところによると、実行に結びつくまでにずいぶん思い切りが必要なようで、財産や葬儀については用語が難しいだけでなく、まだ終活に至るまでにずいぶん壁を感じている人が少なくないようです。始めたとしても、特に相続の問題は即決できるようなことではありませんし、途中で立ち止まる人も少なくありません。
さらにいえば高齢化が進むこの時代、60代でも働き続ける世代には、自分はまだ元気だしもう少し、落ち着いてから具体的なことを決めていこうかと先送りする声が多いというのが現状です。
エンディングノートを活用する意味をあらためて考えるべく今回、同じような悩みを抱えていた都内のインターネット業界で勤める 日下部和也(くさかべ・かずや)さん(35歳)にインタビューをお願いしました。
日下部さんはこのインタビューを行う一年前にお母様(故、藤子様)を癌で亡くされました。生前は60歳を過ぎても元気に近所のパートで働きに出ていた方で、ノートを手渡してもなかなか開こうともしなかったそうです。今回お母様のお話を伺いながら、日下部さんが考えるエンディングノートを活用した感想や意味について伺いました。
元気に働く世代には終活に向き合う時間が無い
編集部:早速ですが、日下部さんがお母様である藤子さんへエンディングノートの話をもちかけたきっかけやタイミングの様子を教えてください。
日下部さん:「5年前のことですが、僕の親友のお父さんが突然死したときの話を友人と語り合う機会がありました。そのときに喪主だった彼が、親の考えや呼ぶべき人がわかれば、どんなに助かったのにという話を聞きました。彼は葬儀やお墓すべて一人で取り仕切って、とても苦労したそうなんです。
その話を聞いて早速帰りに本屋に立ち寄ってエンディングノートを一冊買って、その足でひとり暮らしの母親に会って渡したんです。うちは僕が幼いころに父が亡くなっていますし、母がなにかあったら手助けできるのは僕しかいませんから。
実はこういう終末期について母と語るチャンスは今までなかったから、きっかけになるかと思って渡したんですが、母には「ありがとう、いま忙しいからまた時間見つけて書くよ」と言われたキリで、またチャンスを逃したままになっていました。
病が立ちはだかるとき、自分自身の人生が見えてくる
編集部:そうすると、エンディングノートを手渡しただけでは、なかなか開いてももらえないということですね。結果的に、どのタイミングでお母様は終活を始められましたか?
日下部さん:母が倒れ入院したあとですね。倒れた原因は胆管がん。胆管がんはそもそもがんの中でも見つけにくいがんで、生存率が低いというのを母も知っていたようで、不安を隠しきれずしばらくは天井を見つめる絶望的な時間を過ごしていました。
僕自身も毎日病院に通い、その日の明るいニュースや病院通い中にあった出来事などを話し、病で重くなった心を少しでも明るくしようと務めましたが、内心僕自身も正直なところどんな声をかけたらいいのかわからないまま2ヶ月経ってしまいました。
そのくらいのときに母が僕をよんで”和也、前にもらったあのエンディングノート持ってきてくれる?”とつぶやいたんです。
編集部:絶望的な状況でエンディングノートを持っていくのにためらいを感じませんでしたか?
日下部さん:こんな時に、エンディングノートを渡すなんて縁起でもないとも正直思いました。ただ、きっと母がなにか向き合う時間になるのかもしれないし、母の本心を聞けるのは今しかない気がして実家に置いたままのエンディングノートをもう一度持っていく決意をしました。
手術を繰り返した母の姿は以前のふっくらさとした影を失っていたけれど、なにか僕にも気を使ったのかもしれないですね。母もこのままじゃいけないとなにか思ったんでしょうね。細い体で一生懸命にノートを取り、ペンを取り「うーん、お金のことはわかんないわねえ」と興味を示している姿は、天井を見つめるだけの日々とは違い別のことを考えるきっかけを得たように少し見えました。
そこからは僕も驚くほど母は自身の人生と向き合うように、「これが私の仕事」とでもいわんばかりにエンディングノートとずっと向き合っていました。
編集部:エンディングノートを親子で書くこともありましたか?
日下部さん:母の場合は、特に一人の時間に書くのが好きだったようです。僕が見舞いに行ったときも多少書いてはいましたが。特に僕といるときの母は、自分の好きな色や音楽、食べ物など楽しいことを書いてそのページばかり開いては、書き足したり、恥ずかしそうにしまいこんだりしていました。
あの時からですかね、僕といるときは余命のことなんて感じさせないくらい毎日頭の中はエンディングノートのことばかりでした。 和也はまだ見ちゃだめだよなんて、ふざけたりして少し笑顔を取り戻したかのようにも思えました。
ノートのカバーに開き跡や折シワがつくようなときには、こんなにエンディングノートを楽しそうに書いている人はいないんじゃないかと思うほど。でもそんな姿を見てなんだか僕はちょっと目頭が熱くなってしまって「わかったよ、また明日ね」といつものように病床を去りました。
エンディングノートに支えられる場面とは
余命告知から半年が過ぎ、7ヶ月目に入る前、藤子さんの容態は急変。
ついにこの時を迎えたかと覚悟していたはずの時間を前に、怖さで震えが止まらなかったという日下部さんがエンディングノートを開いたのは藤子さんが危篤になったときでした。
日下部さん:もう時間はわずかなのに、病室で涙が溢れそうで、気を紛らわせるために待合室に母のエンディングノートを見開きました。
「もしものときのアドレス帳」というページを見つけて、このときに危篤のときに来てほしいリストがあるのに気づき、慌てて電話で知らせていたら、ようやく「今は、目の前のことだけをとにかくやろう」という気持ち変わりました。このノートが、母の代わりに背中を押してくれた気がしました。
エンディングノートに遺されていた葬儀の希望
藤子さんが旅立った後も、日下部さんは途方に暮れる間もありません。
日下部さん:臨終の知らせをどこで聞きつけたか、病院では待ち構えた葬儀会社がスムーズな流れで「検討ください」と、資料を手渡してきました。長い看病の疲れがどっと溜まり、このまま飛び込んできた葬儀会社に流されてしまうのもありなのかなと、一瞬の迷いが脳裏を過りましたが、母の遺したエンディングノートが引き止めて答えを導いてくれました。
何気なくエンディングノートの”葬儀について”と書かれたページを開いたら、ちゃんとそこには母がひとつ気に入った葬儀社を予約だけしていたことを知ったんです。
具体的なプラン名の予約はされていませんでしたが、母の描く葬儀の形がリスト化して書かれていました。
(実際に、藤子さんが書いていた葬儀の希望リスト)・親戚になんといわれようと、葬儀は小さくていい。
・和也と大切な友達だけでお別れの時間をもらって、あとは火葬だけしてほしい。
・火葬式があればそれがいい。(たしか、予約した葬儀会社にあったはず。)
・親戚には葬儀には呼ばずリストに書いた人に連絡だけで済ませること。
・大きな祭壇や戒名、お経などは要らない。
・大きな遺影は恥ずかしいので要りません。
・お金はできるだけかけずに。
・あとは樹木葬にでも蒔いてもらって、寂しくなったらいらっしゃい。
・葬儀に来てもらう方たちは、お母さんが若い頃から仲良くして助けてもらっていた人たちです。◯◯屋のお菓子には思い出があるので、香典返しに渡してよくよくお礼を伝えてください。
日下部さん:まじまじと母の文字を見るのは懐かしくて、あまり強い筆圧ではなかったし震えていたものの、独り残してしまう息子をできるだけ気遣うような思いは強く感じられるもので、最後に「いろいろと迷惑をかけるけれど、よろしくおねがいします」の一文が書かれていました。
ページの右端には、棺に入るときに着たい服のイラストと収納場所が書かれていました。
てっきり棺に入る時は白い浴衣のようなものを着るのが当たり前かと思っていたので、がんで苦しんでいた最中に、母はそんなコーディネートまでこだわっていたのかと、一瞬笑いそうになってしまいましたが、よく見ればあれは母が普段気に入ってよく着ている服装で、『わたしはこれからも変わりませんよ。だから皆さんも変わらずお元気で』というような母の人柄の表れたページでした。」
母が選んだ火葬式はそれは通常描いていたようなお葬式の形よりもコンパクトな形だったかもしれないけれど、僕なりに母の好きな色の花と手紙を用意して棺の中の母の手に添えました。それがせめてもの最期の母に送る気持ちの表し方でした。式は母の要望どおり執り行われ、参列に並んだ5人も、母をよく知る気さくな人で葬儀を終えて「藤ちゃんと和ちゃんらしい、いい葬儀だったね」と涙ぐんで理解を示してくれたようでした。
小さなアパートで細々と暮らしていた母にはとりわけ財産のようなものはありませんが、最後に遺してくれたノートは、孤独のまま取り残されそうになった僕を救ってくれる一冊です。
終活中、どんなお葬式を選べばよいのか
終活中にお葬式を考えるときは次の5つを順に決めていくとすっきりと計画立てられます。
お葬式を決める5つの流れ
- 喪主を決める
- 葬儀の規模を決める
- 葬祭プランを決める
- 費用感を決める
- 葬儀社を決める
- 葬儀社と葬儀プランを決定する
葬儀の生前準備をしていない場合、遺族が葬儀を決めるタイミングは、亡くなったあと遺体を安置してからなんと数時間のうちに決めなければなりません。そのため遺族にとっても納得のいくプランが決めづらい問題があります。
通常、病院で亡くなった場合、多くの場合、長時間の霊安室での安置ができないので、葬儀までは一旦自宅か斎場の安置施設へ搬送しなければなりません。そこでこの搬送を葬儀社に依頼して搬送してもらうことになります。
もしこの時点で葬儀社が決まっていない場合は、病院付きの葬儀社が搬送することが多く、そのままの流れで葬儀の契約も決めてしまうケース多いのです。「搬送までお願いしてしまったし、悪いから」と、断りきれない流れで決めてしまうため要らないセットや、不足したセットを含むプランを契約してしまう上に、最終的に経費がかさみ見積もりよりも高い請求が来てしまったというトラブルがいくつもあります。
実際は、一方的に契約を急かす葬儀社には、うまく「見積もりだけお願いします」といって断ってかまわないのですが、亡くなったばかりで気が動転して流されてしまうケースがほとんどです。
そうならないように、生前予約などで葬儀会社や希望を決めておくと、割安のプランを使えるほか、遺族の負担をずいぶん軽くすることができます。
生前予約では、「プランを決めなくても予約だけ申し込めるもの」「プランまでセットで決めて支払いも済ませるもの」「定額の基本料金だけ支払いを済ませるもの」があります。
それぞれ葬儀社ごとに、予約の仕方もさまざまですので、あらかじめ電話で確認することをおすすめします。
1.喪主を決める
かつて喪主は、跡継ぎとなる人が勤めるという考えが主流でした。しかし夫婦世帯の多い現代では「家をまかせる」という風習が無くなりつつあります。
そこで、故人の配偶者か、長男、次男などの直系の男子、いなければ長女、次女などの直系の女子、故人の両親、故人の兄弟姉妹がつとめることが多いのです。
もし、誰も血縁関係が無い場合は知人や友人にお願いしてもかまいませんが、あらかじめ喪主としてお願いできるかを確認しておくべきでしょう。
喪主のやるべき仕事は主に「一連の葬儀を取り仕切って、招いた弔問客らに挨拶をする」というのが役割です。具体的には、葬儀の相談を取り仕切ったり(親族や関係者とどんな葬式をいつどこで行うか)親戚の着席順や、供花の配列などの順序を決めるたり、葬儀社を決め、通夜・告別式、精進落しでの挨拶、僧侶が到着したときの挨拶とお布施の手渡しなどをおこないます。
ちなみに、施主というのはお香典の管理をする人のことをいいます。喪主についても施主についてもあらかじめ勤め上げてくれるかを本人と相談し、エンディングノートに以下のように具体的に連絡先や葬儀に関する希望を書いておくと良いでしょう。
エンディングノートに書いておくといいことは
- お葬式をしてほしいか、そうでないか・まかせたいなど
- 希望するお葬式の内容
- 生前準備をしているかどうか
- 喪主を希望する人の名前、連絡先(電話、メール、住所、メッセージ)
- 施主を希望する人の名前、連絡先(電話、メール、住所、メッセージ)
2.葬儀の規模を決める
終活中に葬儀を考えるなら、どのくらいの規模で葬儀を行うのかを始めに考える必要があります。規模というとわかりづらいかもしれませんが、「どのくらいの人数」を呼びたいかで葬儀の形式も予算・選び方も変わってきます。
例えば、交友関係や会社での付き合いが広い場合、弔問客も増えますので会場もその分広い場所を用意する必要があります。ちなみにですが、だいたい50~100名程度の会葬者を呼んで葬儀を行う場合の予算は150万から200万程度と言われています。
200万ってずいぶん高いですよね。
このお葬式代はお香典だけではまかないきれません。
そのためある程度、葬儀にかける分の多額の費用を用意しなければなりません。
できるだけ無駄の無いような予算見積もりを作成して、「この金額を超えないプランを作ってほしい」と葬儀社にお願いしましょう。もし、節約したいという理由だけで家族葬にしてしまったとしても、返ってお香典が少なく費用だけが高くついてしまったというケースもあります。
ここではまずは、予算を先行するよりも「家族で開きたいのか」「通夜・告別式を含めた一般的な葬儀を行いたいのか」「火葬だけでいいのか」などの希望から出すと考えやすくなります。
3.葬儀プランを決める
最近主流の葬式プランの名称としてはおおよそ「一般葬」「一日葬」「家族葬」「火葬式(直葬)」のような形のプランで分けられています。それぞれの流れは以下のとおりです。
a.一般葬の流れ
納棺から2日間かけて故人を偲ぶのが一般的な葬儀な流れです。「一般葬」とも言われています。
例:
1日目 遺体の安置 → 納棺→ 通夜 →
2日目 葬儀・告別式 → 火葬
b.家族葬の流れ
葬儀の日程は一般葬と変わらないことがほとんどですが、呼ぶ人数を家族や親族に限定したもの。家族だけでなく、親しい方を限定したプランも家族葬と呼ぶことがあります。人数を限定させて葬儀の規模感を抑え気兼ねなく執り行う葬儀です。
例:
1日目 遺体の安置 → 納棺→ 通夜 →
2日目 葬儀・告別式 → 火葬
c.一日葬の流れ
通夜を行わずに一日で、告別式から火葬までを行う葬儀です。一般葬や家族葬では通夜と告別式を2日にわけるため、それぞれの葬儀の終わりに精進落しが振る舞われます。しかし、一日葬の場合、精進落しや式場の利用料などが一日に限定されるため費用を安く抑えられます。
また、故人を偲ぶ時間が少なくはなりますが、2日に渡って訪れる弔問客の負担も軽くなるというメリットがあります。また、菩提寺がある場合は断れるケースもあるため、葬儀を決める前に確認しておきましょう。
例:1日 遺体の安置 → 納棺→ 通夜 → 葬儀・告別式 → 火葬
d.火葬式の流れ
通夜・告別式を行わずに納棺から火葬までを行う葬儀です。「直葬」ともよばれています。1日で執り行う葬儀場もありますが、火葬場の空きを待って2日ほどかけるところもあるようです。こちらも檀家になっている場合は認められていない場合もありますので事前に確認が必要です。
例:1日 遺体の安置 → 納棺→ 通夜 → 葬儀・告別式 → 火葬
・火葬式のみ(直葬)の場合お経
直葬の場合は、火葬のみ行う形式ですので僧侶を呼ばずお経をあげません。ただし、それだと故人の方があの世で迷ってしまうかもしれないと不安になる声もあります。そういう場合は僧侶を呼んでお経をあげてもらったり戒名ももらうこともできます。
菩提寺が直葬でも構わない場合は、菩提寺にお願いすることができます。特に菩提寺は無いという場合でしたら、葬儀会社にお願いして僧侶を呼んでもらうこともできますが、事前の確認が必要です。
・火葬式の場合の戒名 直葬は基本的には戒名やお経は必要ないとも言われていますが、戒名というのはそもそも仏教において信者が出家して戒めに与えられる名前。仏門に入ったしるしとして与えられる名前のことなので、それを考えると仏教を信仰している、菩提寺があるというのであればもちろん必要です。
使われる場面としては
- 位牌に彫刻する
- 法要の時に読まれる
- 墓石に彫刻する
- お塔婆に書く など
生前の名前(俗名)を書くようにお願いできる場合もあるので、樹木葬や散骨を選択するような場合、特に宗教的に問題のない範囲で、戒名を使いたくないという場合は「戒名を使わない位牌」など俗名を使える方法を見つけておきましょう。
戒名をつけるのにかかる費用は、
信士・信女 10~50万程
居士・大姉 50~80万程
院号 100万を超える
また、院号よりさらにランクが高い院殿号という位もあります。
そのランクごとに費用目安が違うだけでなく宗派ごと、お寺ごとに考え方や相場が違うようですので、相場の範囲内で心づもりをして相談してみるといいでしょう。
4.葬儀の費用感
一般葬の葬儀の費用相場は200万程度と言われています。
葬儀費用が見積りより高くなる理由
チラシや、ホームページを調べていくと一般葬50万円と書いてあったのに、実際の請求額は100万円を超えてしまった例はよくありますが、葬儀の場合は50~100万円ほど差がうまれやすいのが現状です。その理由を一例として3社を比較しながら考えてみましょう。
たとえば上の表の3社をごらんください。
どれが一番お得に感じますか?
A社のプランでは最大の人数が50名程度までしか利用できないうえに逝去から5日間もかかっているのに、他の2社と比較して50万以上の費用に差額があります。
B社のプランでは、火葬がプランに入っていませんが、100名対応できる上に逝去から2日間で葬儀を行えます。
C社は、100名程度まで利用できる上に、火葬まで行えます。
3社をこの段階で比較するとC社が一番お得に感じます。しかし、本当にC社が得なのか次をごらんください。
葬儀費用は見積りより高くなる理由1. 火葬場代が含まれているか
表1ではプランに「火葬」が含まれているのはA社とC社でしたが、もう少し具体的に表2を見てみましょう。
火葬がプランに入っているからといって火葬に関する全ての費用が含まれているわけではありません。「火葬手配代行料金が込」という書き方をしている葬儀社が多いですが、手配料金と火葬場の利用料金は当然ながら別です。火葬場の利用料を別途申し込む必要がある場合が多いので注意が必要です。
火葬場の平均的な費用は公営で数千円~5万円程度 民営で5~15万程度です。火葬場で休憩を取る場合休憩所代は別途かかります。
平均相場と比較して明細を作るとよいでしょう。
それでは同じ条件で、各社それぞれ同じ条件で火葬を行う場合、見積もりを修正してみましょう。
▼各社 公営の火葬場5万円を利用する場合の見積A社 113万 | B社 56万→61万 | C社 50万→55万
葬儀費用は見積りより高くなる理由2. 式場利用料が含まれているか
次の表3を見ると、C社には式場の利用料金も含まれていないことがわかります。
さらに、B社の式場利用料見積もりには(公営)と書かれています。
公営式場というのは、市区町村など自治体で運営しているいわゆる公営葬祭場のこと。費用は5万~10万ほどですが、民営の斎場は20~40万円ほどと倍ほど違います。金額的には公営斎場が割安でいいですが、デメリットもあります。
- 他の自治体に住んでいる人は利用できないか、もしくは料金が高い。
- 混み合っているので予約がとりずらい。
- 24時間受け付けていないため、深夜に逝去された場合も、次の日以降の申し込みになるなど時間がかかる
申し込みに時間がかかる場合、安置場所の確保や、ドライアイス代金がかかるので結局私営の斎場を選ぶこともあります。公営の斎場を本当に予約できるのかどうか、その時にならないとわからりません。
その分民営の斎場は24時間申し込みができる場合や、葬儀社が運営している火葬場の場合、割安で申し込めるというメリットもあります。
▼各社 私営の葬儀場20万円を利用する場合の見積A社 113万 B社 61万→81万 C社 55万→75万
葬儀費用は見積りより高くなる理由3. 料理代が含まれているか
通夜や告別式の後には、弔問客に精進落しとして料理や飲み物を出すのが一般的。費用の目安としてはおおよそ、2000円/1人と考えると良いでしょう。A社には配膳スタッフの費用も含まれています。
予算削減のために料理や配膳スタッフ代を自分たちでどうにかして節約しようという方法もあるかもしれませんが、セットになっていることで、看病からほとんど休みをとっていない親族にとってはありがたいサービスといえます。親族や関係者の負担を軽くするためにサービスを受けるのもひとつの手段です。何を優先すべきかを考えてみましょう。
▼各社 通夜と告別式の後にそれぞれ50名程度の精進落としの費用20万円を利用する場合A社 113万 | B社 81万→101万 | C社 75万→95万
葬儀費用は見積りより高くなる理由4. 僧侶に読経や戒名依頼する
お経を読んでもらうために僧侶にお布施を用意するのにお布施の料金もあります。15万から30万ほど用意する必要があります。また、戒名も必要でしたらその分のお布施も渡します。
▼各社 読経を15万、戒名を10万として合わせて25万を足した場合A社 113万→138万 | B社 101万→126万 | C社 95万→120万
まとめてリスト化して比較すると、必要なものなのかどうかが見えます。
以上は最低限の加算でしたが、結果的にA社はプラス25万、B社はプラス61万、C社はプラス70万と、やはり見積りより差額が出ることがわかりました。
このほかにもまだ必要な経費がありますので紹介します。
葬儀費用は見積りより高くなる理由5. 返礼品や会葬礼状が別途必要に
このほか、葬儀社のプランの中にはセットになっているものも多いですが、通常仏教式の一般葬を営む場合には次のようなものが必要です。
・会場使用料(通夜・葬儀・火葬)・僧侶読経料・戒名 お布施・精進落としの料金・スタッフ人件費 ・会葬礼状・記録帳・ハイヤー/マイクロバス・返礼品・掲示紙・自宅飾り・寝台車・寝台車・立て看板・テント・安置料金・仏具一式・骨壷/箱壺・ドライアイス代・遺影写真・御供物・枕飾り一式・生花・棺代
小さいことですが、基本セットのように組み込まれているようなものだとしてもドライアイスなどは何日分の料金なのかで追加費用の発生しやすいオプションです。だいたい1日あたり10kgほど利用しますし価格帯も10kg単位で1万円前後かかることが多いです。
また、寝台車などや送迎の車にも何kmまでという制限がある葬儀社が大半です。
遺影写真がセットでついているのにカラーではなくモノクロ限定だったということもあります。
返礼品については葬儀プランにセットでついていたけれど、実はお花一本だったということもあったり、別途お茶や海苔などを買い足したという話もあります、あらかじめ基本セット内容も確認しておきましょう。
5.葬儀社を決定する
葬儀プランや費用感がある程度想定できたなら、次は葬儀社選びです。
葬儀社といっても大きくわけて「葬儀専門業者」「互助会」「市民・区民葬儀」「JA・生協」といった4種類があって、申込みの仕方や費用感に違いがあります。
葬儀専門業者
一般的な葬儀社といって浮かぶのがこの専門業者ではないでしょうか。
全国展開しているものから、地域密着型の葬儀社まであります。
大人数を呼ぶ一般葬がこれまで主流でしたが、最近ではあまり人よばずに家族や特に仲の良かった方だけを呼んで営まれるコンパクトな葬儀が選ばれている傾向があります。
例として各社一般葬のプランの費用目安とセット内容を紹介します。
※各社さまざまな費用やセットがありますので、くわしくはURLからごらんください。
小さなお葬式(小さな一般葬)の場合
葬儀にかかる費用目安 最低価格 609,000円~(割引あり)
基本プランに含まれているもの
・搬送(搬送ごとに50kmまで) ・安置施設使用料(4日分) ・ドライアイス (4日分)・枕飾り一式 ・線香・ろうそく ・棺・棺用布団 ・仏衣一式 ・運営スタッフ ・白木位牌 ・式場使用料 (100,000円(税込)まで)・親族控室(通夜告別式) ・生花祭壇(幅2m2段) ・供花(1対) ・受付セット(通夜式・告別式)・焼香セット (通夜式・告別式) ・司会スタッフ(通夜式・告別式)・遺影写真セット(フレーム付カラー2枚)・案内看板 ・会葬礼状(200枚まで(2日分))・霊柩車 ・送迎用バス(最大2往復分)・手続き代行(火葬手続き)・骨壺・骨箱 ・自宅飾り一式
基本プランに含まれていないもの
火葬料金 僧侶の読経、戒名代など
つばさの葬儀社(一般葬特別プラン)の場合
葬儀にかかる費用目安 最低価格 330,000円~(割引あり)
基本のプランに含まれているもの
・お棺一式 桐八分棺(棺用布団含む) 1式・仏衣一式 旅支度含む 1式・ドライアイス 1回分(10㎏) 4回・ご安置 安置所使用料 1日・寝台車(霊柩車) 10㎞まで 3回・遺影写真 四切り1枚・ハガキサイズ1枚(額付き) 1式・棺上花束 お別れ用花束 1束・お別れ花 1盆・骨壺・骨箱 覆い付き(臨海斎場の場合は火葬料に含む) 1式・焼香用品 火葬場用 1式・枕飾り一式 枕机・線香・ロウソク・線香立て・燭台・香鉢・リン・末期の水セット・仏飯団子セット 1式・後飾り 自宅用後飾り祭壇2段・写真立て 1式・白木位牌 大中上 1式・役所手続き 火葬手続き ・式場使用料 市民料金で無料の場合 1式・生花装飾 導師回りセット込み(設営・撤去含む) 1式・火葬料 ご住所地区により公共斎場の市民料金で無料の場合(※臨海斎場の場合4万円(別途))・受付一式 事務用品セット(レンタル品有り) 1式・司会スタッフ 通夜・告別式2日間 2人・スタッフ 運営スタッフ(通夜・告別式2日間) 2人・思い出コーナー 装飾備品一式 1式
基本のプランに含まれていないもの
無料の式場が確保できなかった場合の式場料金、火葬場代金、僧侶の読経、戒名など
市民・区民葬儀
市区町村が運営する葬儀社です。自治体ごとに葬儀社がある場合や葬儀社ではなく葬祭場を市営で運営しているところもあります。
いずれも、地域によっても価格帯が変わり、亡くなられた方か喪主の方が市民である場合で、市内で葬儀を行う場合に利用できて、斎場が決められた指定の場所を利用するなどの利用規定がありますので実際に自治体に問い合わせて確認が必要です。ホームページで検索する場合、市営と民営の区別がつきにくいので、注意しましょう。
費用の目安ですが、参考までに例をごらんください。
東京都の区民葬儀の場合
葬儀にかかる費用目安 最低価格 169,160円~
基本のプランに含まれているもの
・祭壇料金 91,000円~283,800円(棺代を含む)・霊柩車 14160円(10kmまで)~ ※普通霊柩車の場合・火葬料金 53,100円 (大人・民営火葬場の場合)・骨壷代 10900円(大人用2号一式の場合)・祭壇一式・祭壇2段・白布がけ・お棺・記録帳(会葬帳・香典帳1冊・会計帳1冊】・標示紙(受付・携帯品預かり・忌中紙)・ローソク・線香(各1個)お香・香炭(告別式終了まで)・祭壇後幕
基本のプランに含まれていないもの
・ドライアイス・遺影写真・会葬礼状・返礼品・僧侶に対するお布施など・飲食費・生花・御供物・テント・ハイヤー・マイクロバス・斎場使用料 など
兵庫県西宮市の場合
葬儀にかかる費用目安 最低価格 365,000円~ (葬儀場での葬儀を利用の場合)
基本のプランに含まれているもの
・祭壇 3,000円~46,000円・霊柩バス 6500円 ※式場から火葬場までの往復の場合・火葬料金 10,000円 (大人・西宮市満池谷火葬場の場合)・斎場使用料 17,000円~ ※満池谷斎場を利用する場合・祭壇・納棺・棺箱・棺箱用布団・綿花・棺上花束・立看板・ドライアイス・遺影写真・枕飾セット・小物セット・祭壇供花・寝台車(市内)・霊柩バス(8人乗り)
基本のプランに含まれていないもの
・弔問・会葬者への粗供養・送迎用タクシー・通夜・葬儀の飲食にかかるものなどの費用・僧侶(お布施・戒名代)・追加生花(一対のみついている)など
互助会
毎月、冠婚葬祭費を定額で積み立てていくタイプの民間の葬儀社です。月々数百円~数千円の積み立てで数万~50万程度のプランを組みます。積立途中でも契約金額の残額を一括払いすれば利用可能です。ひとつのパッケージの単価が安く、含まれる内容は最小限ですので他の葬儀社ならセット料金内に含まれているようなもの(ドライアイス、搬送料金ほか)が別途料金が必要なことが多く、入会前に細かな事前見積をして比較検討が必要です。その分会員による割引制度が手厚く、登録者以外の家族も利用できるのが特徴です。
また、葬儀以外にも飲食、レジャー医療施設に至る会員割引紹介制があるので、生前ちょっとした終活をしておいて楽しみたい方におすすめです。
株式会社ライフランドの場合
9000円コースの場合(積立金 月々300円×30回)
基本のプランに含まれているもの
・病院搬送費用(10km)まで・搬送兼御霊棺用布団一式・ドライアイス(10kg)まで・枕飾り一式・役所手続き・火葬場手続き・僧侶・神官紹介・御遺体保管室使用料金(1日)・葬儀式場光熱費 ・式場設営費 ・式場控室使用料金 ・導師備品(木魚など)・司会進行・斎場案内係派遣
基本のプランに含まれていないもの
・祭壇・骨壷・霊柩車・棺・後ろ飾り・祭壇用供物・精進落とし・返礼品・会葬礼状・通夜料理・僧侶(お布施・戒名代)・火葬料・葬儀場使用料 など
JA・生協
組合員が対象の葬儀社です。互助会のような積立制度ではなく一括で支払います。
農協が提携している生産者との連携を生かして生花や返礼品などが早く割安で提供できるというサービスがあります。
費用の目安ですが、参考までに例をごらんください。
農協葬祭センターの場合
葬儀にかかる費用目安:150,000円
基本のプランに含まれているもの
・祭壇(三段飾り・室内幕・飾り付け一式)・棺(1式 桐張り・窓付棺・布団・枕)・納棺用具一式・骨壺/桐箱 /覆い・位牌/塔婆類・焼香用具(線香・抹香・ロウソク・その他)・写真(白黒引き伸ばし・額・リボン)・会葬礼状(100枚 礼状・封筒・清め塩付)・印刷物(香典帳・会葬帳・供花帳・喪中紙・指差し)・ドライアイス(10kg)・門灯1式・後飾り祭壇 ・受付用具(1式 受付台・椅子・香典受・受付金庫)・司会進行(1式 葬儀・告別式・司会・その他)・諸手続き(1式 火葬場手配・市役所手続き等)
基本のプランに含まれていないもの
・火葬料・葬儀場使用料・通夜料理・僧侶(お布施・戒名代)など
葬儀社を決定したら
希望する葬儀社を数社にしぼり見積もりを出して再度比較検討します。
実際に葬儀社に連絡をして葬儀の様子や希望する葬儀ができるかどうかを直接確認してみるといいでしょう。葬儀社や葬儀の内容が決定したら生前予約の内容がわかるよう、資料に記しを付けておいてエンディングノートにも以下のような内容を書いておきましょう。
エンディングノートに書いておくこと
- 契約会社名・電話番号・担当者名・契約内容と書類の保管場所
- 見積り金額・領収書・支払方法 など
葬儀費用の領収書はとっておくこと
葬儀費用を生前予約した場合、親族が葬儀会社などに連絡をとる際に、支払いが済んでいるかの証明になるため領収書を保管しておく必要があります。
また、こちらは相続人となる方に関することですが領収書は相続の申告にも利用できます。
基礎控除額を超えた不動産や株式、貯蓄など財産の相続を受けた場合、相続税を支払います。
基礎控除額とは、以下のように計算して出た金額です。
3,000万円+600万円×法定相続人の数=基礎控除額
相続税の中には実は相続の課税対象となるものと非課税対象となるものがあります。国税庁のホームページよると「非課税財産」となるものは次の4つです。
(参照:国税庁|財産を相続したときhttps://www.nta.go.jp/publication/pamph/koho/kurashi/html/05_4.htm)
1 墓所、仏壇、祭具など
2 国や地方公共団体、特定の公益法人に寄附した財産
3 生命保険金のうち次の額まで
500万円×法定相続人の数
4 死亡退職金のうち次の額まで
500万円×法定相続人の数
つまり葬儀費用は相続税がかからないため申告をする際に、いくらかかったかという証明ができます。葬儀に関係した費用は「相続人名義の領収書」を必ず保管しておきましょう。
香典返しや法事にかかった費用は控除の対象外ですが、葬儀の時の僧侶への読経料のお布施は対象になります。領収書をもらえない場合でも支払いをしたことがわかるようなメモを残しておくとよいでしょう。
自分らしい葬儀のこだわり
葬儀には、喪主は誰にするか、お葬式をするかしないか、葬儀の規模をどうするか、宗教や葬儀場、戒名、祭壇の規模をどうするかというような選択肢が一般的ですが、さまざまな形で最期の願いを表現できます。
棺の中でも自分らしい衣装を
病院で検査衣などを借りていた場合亡くなったあとは返さないといけないので体を清めたあとは着替えることになります。この場合、こだわりがなければ亡くなった方用の浴衣のようなものを病院で用意されている場合もありますし、普段来ているパジャマでもいいですが、スーツやワンピースを選ぶ人もいます。
衣装の着替えは病院でも叶えてくれることもありますが、葬儀会場で湯灌する際に要望を伝えると着替えさせてくれます。
生前に着ていた服は痩せてサイズがブカブカになる可能性がありますが、ご自身を思い出せるようなスタイルの服装や、着てみたい衣装を用意しておくのもおすすめです。
さまざまなこだわりの葬儀
このように、自分らしい葬儀のスタイルがある場合はエンディングノートに書いておきましょう。
たとえば
- 葬儀中にかけてほしい音楽がある(曲名・アーティスト名)
- 使って欲しい色の花や種類がある(花名・種類名・色)
- 香典返しに送りたい品物がある(商品名・形状・販売店など)
- 遺影は明るいものにしてほしい(写真の準備・写真の保管場所)
- 弔事をお願いしたい人がいる※事前に頼んでおきましょう。(名前・連絡先・関係)
- 葬儀会場は家のような雰囲気で、飾り付けてほしい(飾りたいものなど)
- 好きだったコレクションを並べて欲しい(どれを並べたいのか)
葬儀は別れの儀式。家族には辛い思いをさせてしまいますが、勝手にあれこれ決めてしまうよりも時間をかけて事前に希望をていねいに相談しておくことで、深い理解を示してくれるでしょう。
さらに、葬儀は亡くなった後の儀式ですが、必ずしもお別れ会を死んだあとにやらないといけないわけではありません。たとえば、生きている間に大切な人を呼んでお別れを伝えるという方もいます。これであれば希望する葬儀の形が目で見て叶うだけでなくきちんと感謝の思いを伝えることができます。
終活を始めてあれこれ決めるまでには高い壁を感じる人も多いと思いますが、一歩でも情報収集し始めることが、この壁を超えられる近道です。家族や親しい人とも相談を重ねて、誰も代わることのできないあなたらしいプランを計画してみましょう。