終活ブームの背景に、終活カウンセラーの存在が大きな潤滑油となっていることをご存知でしょうか。
困ったときの相談役として知られるカウンセラーはどんな人でどんなことを教えてくれるのか。また、終活のススメ方について改めて紹介します。
終活のことは終活カウンセラーに聞けばいい?
終活カウンセラーという名前を聞いたことがあるという声は多いのではないでしょうか。ただし、意外と知られていないのは、この終活カウンセラーの名称とは「一般社団法人終活カウンセラー協会の認定」に限った資格を持った専門家を限定していて、他にも似た名称で「終活アドバイザー」「終活ライフケアプランナー」などさまざまな類似した専門アドバイザーと資格があります。
基本的にはいずれも資格を学習して検定試験の認定を受ければどなたでも取得できるものです。そのため、エンディングノートの書き方を始めとする終活に関する広い知識を得ることができます。
これらの資格は保険業界、医療・介護業界、葬送業界や士業で活躍しているプロが終活に対する知識を深く理解したいという意図で取得していることもあり、もし依頼者側の立場で考えるのなら相談相手としてはこういったプロの資格を併用して持ち合わせている方を探してみるのも豊富な経験の中から終活の相談・指南をしてくれるので安心です。
それでははじめに「終活カウンセラー」「終活アドバイザー」「終活ライフケアプランナー」それぞれの資格について紹介します。
終活カウンセラーの資格
この資格は、一般の方をはじめ弁護士、税理士、社労士、ファイナンシャルプランナーや、葬業関係者などですでに活躍している専門家も、自身の見識を広げるために資格を取得される人もいる資格です。
終活カウンセラーの技能は、
相談内容をじっくり親身にていねいに聞いてくれる。
幅広い知識をもとに相談者にアドバイスをしてくれる。
専門的な相談内容について、どこにもちかけたらいいか、ていねいに案内してくれる。
エンディングノートの書き方を教えてくれる。
【参照】終活カウンセラー協会ホームページより
終活カウンセラーの相談窓口
さまざまなセミナーの講師として活躍する終活カウンセラー。直接相談するには「対面相談」と「電話相談」の2種類があります。
相談可能な日程は、毎月第二、第四金曜日午前中のいずれか。電話または、メールでの予約制です。
対面相談の場合
電話:03-6426-8019 メール:info@shukatsu-csl.jp
※メールの場合、件名に「終活相談予約」と入れて本文に相談内容を書きましょう。
電話相談の場合
電話:03-6426-8019
※相談員が不在の場合、折り返し対応になります。
※終活カウンセラーへの相談内容についてのページを参照してください。
終活アドバイザーの資格
この資格も、終活アドバイザーとしてだけではなく、一般の方をはじめ資格そのものが、終活に終活に精通する知識のため、行政書士などの士業、ファイナンシャルプランナー、介護職員やケアマネージャー、看護師、葬祭業関係者などが知識を広めるために取得することが多いようです。
終活アドバイザーは終活の専門家集団NPO法人ら・し・さの認定資格を取得しているアドバイザーです。2019年の段階で64名会員がいます。
終活アドバイザーの技能は
・終活で困っている人のよき相談相手になってくれる。
・相談内容がどこにもちかけるべき相談内容なのかていねいに案内してくれる。
・エンディングノートの書き方を教えてくれる。
・自治体窓口への同行や手続きの手伝いをしてくれる。
・子供、孫世代への引き継ぎの手伝いができる。
【参考】終活アドバイザー協会ホームページより
終活アドバイザーの相談窓口
終活の専門家集団NPO法人ら・し・さのホームページからコンタクトを取ってお願いできます。
NPO法人ら・し・さ公式ページ|お仕事のご依頼
下記のページから参照して地域やカテゴリを絞って自身の悩みに近しい分野の専門家を見つけると連絡先が掲載されていますので、直接コンタクトを取ってみましょう。
終活ライフケアプランナー
この資格も、一般の方をはじめ資格そのものが、終活に精通する知識のため、行政書士などの士業、ファイナンシャルプランナー、保険関係、介護職員やケアマネージャー、看護師、葬祭業関係者、などが知識を広めるために取得することが多いようです。
終活ライフケアプランナーは一般財団法人日本能力開発推進協会の認定を取得しています。
終活ライフケアプランナーの技能は
・終活をどのように進めていったらいいのか、相談にのってくれる。
・終末期や死生観に対してどのように捉えたらいいのか相談にのってくれる。
・相談内容がどこにもちかけるべき相談内容なのかていねいに案内してくれる。
・エンディングノートの書き方を教えてくれる。
【参考】一般財団法人日本能力開発推進協会ホームページより
終活ライフケアプランナーの相談窓口
この資格そのものの相談窓口はとくに設置されていないようですが、「相続110番」というホームページでこの資格を限定して検索できますので紹介します。
相続110番
終活ライフケアプランナーの資格保持者一覧
終活の専門家以外にもある!?さまざまな相談窓口
終活カウンセラーやアドバイザーなど終活の専門家はエンディングノートの書き方や広い知識や適任の相談役を紹介してくれます。しかし介護・医療・葬儀・遺言・など具体的に質問内容が定まっている場合、専門家に始めから相談したいときもあります。ここでは、どんな時に一般的に誰に相談するとよいのかを紹介します。
介護・医療について相談したい
- 見守りについての相談・・・・・・・・・・・・社会福祉士や介護支援専門員・企業に相談
- 任意後見人を含めた見守り・・・・・・・・・・司法書士・行政書士に相談
- 介護サービスについての相談・・・・・・・・・介護施設
葬儀について相談したい
- 葬儀の詳しい内容について・・・・・・・・・・・葬儀社
- その他、葬儀全般に関する相談・・・・・・・・・終活カウンセラー・アドバイザー
埋葬について相談したい
- 建墓・改葬などの詳しい内容について・・・・・・・・・・石材店・菩提寺
- その他、墓や埋葬に関する全般に関する相談・・・・・・・終活カウンセラー・アドバイザー
相続について相談したい
- 相続の相談は・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・税理士に相談
- 不動産の相続がある場合・遺産に借金がある場合・・・・・司法書士に相談
- 遺留分を侵害する場合など争族が予期される場合・・・・・弁護士に相談
- 相談やアドバイスのみ(手続き・書類作成は不可)・・・・銀行に相談・保険会社
遺言書について相談したい
- 相続で遺留分を侵害する場合など争族が予期される場合・・弁護士に相談
- 特に揉める心配が無い場合は・・・・・・・・・・・・・・行政書士に相談
- 不動産の内容がからむ場合は・・・・・・・・・・・・・・司法書士に相談
成年後見人について相談したい
- 相談・書類作成手続きなど・・・・・・・・・・・司法書士に相談
- 資産家の場合や、争族が予想される場合・・・・・弁護士に相談
- 相談やアドバイスのみ(裁判書類作成は不可)・・社会福祉士に相談
成年後見人について相談したい
- 相談・書類作成手続きなど・・・・・・・・・・・司法書士に相談
- 資産家の場合や、争族が予想される場合・・・・・弁護士に相談
- 相談やアドバイスのみ(裁判書類作成は不可)・・社会福祉士に相談
その他の相談
- 終活全般・エンディングノートの書き方・・・・・・行政書士・終活カウンセラー・アドバイザー
セミナーに参加する
セミナーやフェアに足を伸ばしてみると、自分では気づかなかった情報のインプットができます。さまざまな専門家との出会いにもつながるきっかけにもなるので、開催している情報を入手したなら積極的に参加してみましょう。
一般的に「終活セミナー」と呼ばれることも多いですが「終活フェア(フェスタ)」という名前で開催されているものもあります。
フェアとセミナーの特徴
終活カウンセラー協会が主催する終活フェスタやイオン・生協が主催する終活フェアのような「フェア」は、最新の葬儀情報や介護・遺言・保険・お墓の選び方・お葬式について体験形式、セミナー形式で紹介しているイベントです。出店規模も大きく来場者数も100名を超える盛況な印象のイベントです。終活はまだ始めたばかりの方でも、気軽に立ち寄りやすく総合的に紹介していて来場者が数ある選択肢から興味のある分野を見つけて知識を広げることができます。
セミナーの多くは銀行や自治体、信託相談センター、葬祭業者が開催するセミナーは、20名程度の規模で老後に備えた相続税や、家族信託、節税対策について、より専門的に具体的にわかりやすく、個人個人に向けて紹介しています。「ここがわからない」というような、ピンポイントに知りたい情報などを詳しく教えてくれます。
フェアやセミナー情報の入手方法、開催場所
終活フェアの多くは年に1回程度か開催の頻度が少ないため興味のあるものをチラシやポスター、ホームページで見つけたら、積極的に参加してみましょう。
また、終活セミナーは、銀行や自治体に立ち寄るとポスターが掲示されていることが多いので、見かけた際は問い合わせてみることをおすすめします。
それでは、ネットで掲載されている全国の終活フェア・終活セミナーを紹介します。紹介する情報は2019年から2020年の開催情報の一部で、開催が終了したものもありますが、今後の同行もチェックできますので参考までにごらんください。
北海道地方
終活フェスタ
主催:一般財団法人 終活カウンセラー協会
概要:話題の終活やエンディングノートなどについて学べる参加型イベント。終活カウンセラーや芸能人などを招いたセミナー講演や体験入棺など。
会場:北海道自治労会館 5階大ホール(北海道)
お問い合わせ:終活カウンセラー協会 03-6426-8019(9:00~16:00)
おてら終活カフェ
主催:一般社団法人終活マイライフ
概要:整理収納や介護保険、認知症、葬儀、お墓、グリーフケアなど様々なテーマについて学ぶ。
参加費は1回500円。1回のみの参加も可能。
セミナー終了後には茶話会も予定。(※参加自由。)
会場: 浄土真宗本願寺派 崇徳山 覚王寺
お問い合わせ 浄土真宗本願寺派 崇徳山 覚王寺
TEL : 011-716-7917 FAX : 011-726-3979 E-mail : soutokuzan.kakuouji@gmail.com
一般社団法人 終活マイライフ
TEL : 011-600-2680 FAX : 011-351-1616 E-mail : info.syukatsumylife@gmail.com
■ 2019年~2020年の開催
第1回 2019年10月26日(土)14時~16時
「終活のイロハ~日々の時間(いのち)を楽しく過ごすために~」
講師:桜庭 康喜(終活マイライフ理事)
第2回 2019年11月23日(土)14時~16時
「今の暮らしをちょっとだけ良くする~スッキリ整理でこころもスッキリ~」
講師:西藤 博子(終活マイライフ理事)
第3回 2019年12月21日(土)14時~16時
「元気な今こそ考えよう!~介護保険と認知症~」
講師:熊崎 梨絵(終活マイライフ理事)
第4回 2020年1月25日(土)14時~16時
「令和の時代に振り返る~最新の葬儀事情とお墓の在り方再考~」
講師:樫木 泰子(終活マイライフ代表理事)
第5回 2020年2月22日(土)14時~16時
「グリーフに寄り添う~大切な人を亡くしたあなたへ~
講師:内平 淳一(覚王寺副住職)・西藤 博子(終活マイライフ理事)
東北地方
2019年度 終活フェア・終活イベント
主催:いわて生協の葬祭「セリオ」
概要:人生の終わりを考えることを通じて、普段なかなか聞けない葬儀やお墓のことなど、不安や疑問に思っていることを解消するイベント。
おもな会場:セリオホール ほか
お問い合わせ:いわて生協 葬祭事業部
TEL 019-601-5188(9時~17時)
■ 2019年~2020年の開催
【盛岡地域】
2019年6月28日(金)終活アドバイス&葬祭展示会
場所:ホテルメトロポリタン盛岡 ニューウイング
2019年7月26日(金)相続関連について
場所:セリオホール牧野林
2019年9月27日(金)介護について
場所:セリオホール仙北
2019年11月29日(金)エンディングノートの書き方
場所:セリオホール緑が丘
2020年1月31日(金)葬儀に関すること
場所:セリオホールみたけ
【沿岸地域】
2019年5月31日(金)葬儀に関すること
場所:セリオホールみたけ
2019年8月23日(金)葬儀に関すること
場所:セリオホール釜石
2019年11月8日(金)葬儀に関すること
場所:セリオホール岩泉
【県南地域】
2019年8月2日(金)エンディングノートの書き方
場所:セリオホール水沢
終活バスツアー
主催:秋田シニアライフ共同組合 あきた終活支援センター
概要:「お寺を知る」 お寺ってどんな所?「葬儀を知る」 葬儀と告別式の違いは?ホール葬・家族葬・密葬とは?「お墓を知る」 永代供養、合葬墓、合同墓、樹木墓とは? 今まで気になっていた事を、バスツアーを通じて学ぶ。移動中のバス内では、最近ご相談の多い不動産処分・相続・遺言に関するセミナーも。
お問い合わせ:秋田シニアライフ協同組合(秋田市エイジフレンドリーパートナー登録)
電話 018-827-3758 FAX 018-827-3759
■ 2019年の開催
2019年10月12日(土)秋田駅集合 午前8時45分集合 ~ 午後4時40分解散
2,000円(昼食付)※参加者には「かおり梨」プレゼント!
80名 申込締切10月4日(金)※定員になり次第締切
関東地方
終活フェスタ
主催:一般財団法人 終活カウンセラー協会
概要:話題の終活やエンディングノートなどについて学べる参加型イベント。終活カウンセラーや芸能人などを招いたセミナー講演や体験入棺など。
おもな会場:産業プラザPio(東京)
い合わせ:終活カウンセラー協会 03-6426-8019(9:00~16:00)
■ 2019年の開催
2019年3月3日(日)
場所:産業プラザPio(東京)
イオン終活フェア
主催:イオンライフの終活(イオン株式会社
概要:最新の葬儀事情や介護・遺言・保険・お墓の選び方・お葬式についてなどを専門家がセミナー形式でアドバイス。人生の後半戦を楽しく過ごすための準備をお手伝いしてくれる。人形供養・体験入棺・音楽葬などの体験も。
おもな会場:イオン店舗・ロイヤルパークホテルなど
■ 2019年の開催
「終活フェア」in イオンスタイル検見川浜
2019年9月27日(金)~28日(土)10時~17時
場所:イオンスタイル検見川浜
【かながわ】終活フェア2019|ゆきげ葬 終活フェア2019
主催:コープライフサービス
概要:葬儀相談・遺言相続・お墓相談・健康チェック(血管年齢・骨健康測定)・福祉・配食サービス・食材宅配サービス・顔と体のビューティー体操・家事支援・生前/遺品整理・庭木のお手入れの相談・ドローン操縦体験・コープ商品試食会など、自由に見学・ご相談・体験できる
おもな会場:ソシア21(横浜市港北区岸根町6-1)
お問い合わせ(株)コープライフサービス 終活フェア事務局0120-900-836(月~土 9:00~17:30)
■ 2019年の開催
2019年10月16日(水)10:00~14:00 〈入退場自由・参加費無料〉
2019年10月16日(水)10:00~14:00 〈入退場自由・参加費無料〉
中部地方
NPO法人きずなの会「終活フェア」~家・親・自分こと~
主催:中日新聞社
概要:葬送、相続、老後資産、不動産、免許返納、健康についてブースやセミナーにて、情報収集ができるイベント。
お問い合わせ 中日新聞広告局 広告三部 052-221-0747(平日10:00~17:00)
■ 2019年の開催
2019年8月8日(木)~12日(月)10:00~18:30
場所:名鉄百貨店本店【本館】7階催し場
愛昇殿フェア
主催:名古屋・愛知の葬式・葬儀・葬祭-愛昇殿
概要:祭壇展示、エターナルフォト(遺影)撮影、お楽しみ抽選会、生協物販コーナー、施設見学、生前見積もり、お葬式相談など(入場無料)
お問い合わせ 株式会社レクスト愛昇殿 0120-442-469(9:00~19:00)
■ 2019年の開催
9月28日(土) 朝日愛昇殿(一宮市)
9月28日(土) 蟹江愛昇殿 (海部郡)
9月29日(日) 豊明三崎愛昇殿 (豊明市)
9月29日(日)アンフォーレ本館ホール (安城市)
10月4日(金)東山愛昇殿(名古屋市千種区)
10月6日(日)野並愛昇殿(名古屋市天白区)
10月10日(木)江南愛昇殿(江南市)
10月12日(土)那古野愛昇殿(名古屋市西区)
10月12日(土)小牧愛昇殿(小牧市)
10月13日(日)レクストの杜-福徳(名古屋市北区)
10月13日(日)愛昇殿平和クリスタルホール(名古屋市中区)
10月14日(祝)奥町愛昇殿(一宮市)
10月14日(祝)知立愛昇殿(知立市)
10月16日(水)鳴子北愛昇殿(名古屋市天白区)
10月19日(土)岐阜愛昇殿(岐阜市)
10月19日(土)名和愛昇殿(東海市)
10月20日(日)松降愛昇殿(一宮市)
10月20日(日)六番町愛昇殿(名古屋市熱田区)
10月26日(土)豊明愛昇殿(豊明市)
10月26日(土)藤が丘愛昇殿(名古屋市名東区)
10月27日(日)岩倉愛昇殿(岩倉市)
近畿地方
終活フェスタ
主催:一般財団法人 終活カウンセラー協会
概要:話題の終活やエンディングノートなどについて学べる参加型イベント。終活カウンセラーや芸能人などを招いたセミナー講演や体験入棺など。
おもな会場:アクセス梅田フォーラム(大阪)
い合わせ:終活カウンセラー協会 03-6426-8019(9:00~16:00)
【公益社】終活フェア
主催:公益社
概要:お葬式や終活に役立つ各種セミナーや相談コーナーのほか、さまざまなイベント
おもな会場:公益社各会館
お問い合わせ 公益社 0120-94-8341
■ 2019年の開催
【公益社 なかもず会館】終活フェア- 2019年9月28日(土)9:30~15:00
開催場所 公益社 なかもず会館 大阪府堺市北区中百舌鳥町2丁322-1
受付日時 2019年9月13日(土)9:00~
中国地方
RCC終活博覧会
主催:中国放送、中国新聞社
概要:専門家によるステージセミナーを通して終活について考える
イベント(入場無料・予約不要)
■ 2019年の開催
開催日時:2019年3月8日(土)・3月10日(日)10:00~17:00
- 「家族みんなで考える、これからの介護」
- 「イマドキの葬儀と備えておくべきこと」
- 「”争族”トラブルのない円満相続のために」
- 「JAの終身共済を使ったかしこい相続対策」
- 「イマドキの葬儀と備えておくべきこと」など
第4回 終活フェア
主催:株式会社広島県住宅管理センター
概要:「知っておきたい介護保険制度」などのミニ講義のほか、「エンディングノートの実践活用術」をテーマにした佐々木悦子先生のセミナーなど。無料相談や健康診断、近隣の音楽教室の生徒さんによるエレクトーンコンサートや青春ポップスコンサートなど。
四国地方
出張!空き家専門相談会
主催:「とくしま回帰」住宅対策総合センター
概要:弁護士・司法書士・税理士・建築士・宅地建物取引士の専門家が、空き家に関する相談会。(無料)
お問い合わせ「とくしま回帰」住宅対策総合支援センター 電話 088-666-3124 FAX 088-666-3126E-mail soudan@tokushima-akiya.jp
■ 2019年の開催
2019年10月11日(金) 13時~17時 徳島市中央公民館
2019年 11月4日(祝・月)10時~14時 ぶぶるパーク及び農業者トレーニングセンター
2019年 11月23日(土・祝)13時~17時 石井町地域防災交流センター
2019年 12月7日(土)13時~17時 日和佐公民館
2019年 12月14日(土)13時~17時 うずしお会館(鳴門市産業振興センター)
九州・沖縄地方
終活応援セミナー
主催:福岡市
概要:①基調講演「終活,はじめてみませんか?」終活パートナ―九州 代表 眞武 純哉 氏
②カードゲームを使ったワークショップ
「家財や不用品の処分」「介護や治療」などのキーワードが書かれた終活カードを使って,自分にとって大切なことを発見!
対象:概ね60歳以上
保健福祉局高齢社会部地域包括ケア推進課
TEL:092-711-4373(内線:2119)FAX:092-733-5587 E-mail soudan@tokushima-akiya.jp
■ 2019年の開催
2019年7月28日(日)14時~16時 エルガーラホール7階 多目的ホール
家族に相談する
終活中は専門的なことはその道のプロフェッショナルが指南してくれることもありますが、なによりも家族との話し合いも鍵となります。
エンディングノートをひとりで書いているとつまづいたときに、すべてを自己完結せずに家族の誰かに手助けをしてもらうと進みやすいことがありますし、エンディングノートを書いているということを伝えて置く必要もあります。また、さまざまな部分で家族の理解を最終的には得る必要もあります。
ゆくゆくは、エンディングノートを開く相手に「どんな書き方をしたらわかりやすいか」などを一緒に考えてもらうとより完成度よく仕上がります。
終末期医療については家族の同意と相談が必要
医療、介護、葬儀やお墓などについては、家族の承諾や相談しておく必要があります。
たとえば、終末期医療。回復の見込みが無い場合に、本人が安楽死を望んでいたとしても日本では法的に認められていません。
それに対して、薬物を人為的に投与してもたらす安楽死ではなく、寿命が尽きたときに人工的な延命措置を取らずに自然な死を迎える尊厳死については、日本尊厳死協会に入会してその意思表示をしておくことで、叶える方法もありますが、家族の承諾が無ければ入会はできません。
家族は一分一秒でも長く生きて欲しいと延命措置を願うものということを忘れてはなりません。そのためよく話し合い、気持ちをていねいに伝えることが必要です。
献体も同じです。献体も、日本篤志献体協会または、医科病院か歯科病院に申込みが必要です。それも家族の承諾が無ければ申込みできません。献体に申し込むと、亡くなったあと48時間以内に献体が希望されているため、その間に葬儀を行います。
医学および歯学の発展のために亡骸がそのまま解剖に使われ解剖され、この亡骸が家族の元に帰るまでに2年もしくは、長くて3年にかかり、火葬された状態で戻ります。検体は尊い選択ですが、遺族の戸惑いや悲しみが癒え無いことも多いようです。
いずれにしても、生前に申込みが必要な上、家族の同意無しでは申し込めないので時間をかけた話し合いが必要です。
葬儀や納骨についてですが、こちらは費用負担や、方法についてあらかじめご自身でも理解をしておいて、誰がどのようなプロセスですすめてもらうかを話しておく必要があります。
納骨方法についてですが近年、散骨を希望する人も増えていますが、散骨はどこに蒔いてもいいというわけではありません。散骨ができる場所を探したり、可能な地域であっても地域住民の目を気にするものなので、喪服を着て散骨ができません。
散骨を一番安易で金銭的にも迷惑のかからない埋葬方法と考える人も多いようですが、家族には気を使わせる場面も多いですし、墓や形の無い納骨は家族にとって拠りどころのない悲しみであることも忘れてはなりません。
終活は、「この方法がいい」という本人の希望をすこしでも叶える機会でもありますが、それを叶えるのは家族ということを忘れてはなりません。どれだけご自身の中で、前向きな選択をしていてもそれを家族に伝えて理解をしてもらうのに時間がかかることを覚えておきましょう。
年に1回エンディングノートをアップデートする
エンディングノートが一度完成したなら、もう直してはいけないのではと思う人もいるかもしれませんがこれは大間違い。エンディングノートは定期的な更新が必要です。
ちょっと思い出してみてください。10年前の自分といまの自分の状況、同じですか?5年前は?1年前は??
そう、人間の生活は常に小さな成長や変化をしています。
これまでは葬儀の「そ」の字も知らなかった人が、終活をはじめて葬儀について調べてみたら、次にポスティングされたチラシも捨てずにとっておいたり、どれが「お得」で無駄が多いポイントなのかなど、見るべきポイントが変わってくるのではないでしょうか。
また、10年前には仕事についていた人も、今は仕事をしていないし、つきあいの無い関係者も多いということもあります。
さらに、以前書いていた内容は「自分がしてほしいこと」ばかりを書き連ねていたという人も見直していくうちに、「家族にとって何が必要か」という視点に変化するということもあります。書いたあとで気が変わってしまったということも自分の自然な変化として受け止めてかまいません。
エンディングノートはできるだけ1年に1度更新して、何が必要でそうでないかを改めて考える機会を持ちましょう。